ずっとこのまま君に恋していたい2 (ページ18)

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Part68 ページ18

あなたside

秀ちゃんが学校まで送ってくれてるけど、みんなからの視線が気になる。

学校の前で秀ちゃんと別れる。

「ありがと。気を付けてね！」

秀「お前、俺の足なめんなよ？大丈夫。
じゃあまた帰りな！」

秀ちゃんの後ろ姿を見送ると知らない女の子たちに声をかけられる。

女「ねぇ、今のって末吉くん？」

「そうだけど…」

女「付き合ってるの？」

「うん…」

すると彼女たちはびっくりした顔をした。

女「えっ…でも末吉くんて…」

女「中学の時から付き合ってる彼女がいたよね…」

「えっ…でも、別れたって聞いてるけど…」

女「…私この前その子と末吉くん一緒にいるの見たよ?」

えっ…嘘…

「いつ…?」

女「うーん…3日前だったかなぁ…」

女「私も見たよ?夏休み中に。夕方とか夜とか。だから…まだ続いてるのかと…」

私は信じられなくて言葉を失う。

女「ご、ごめん！泣かせたくて言ったわけじゃないの。」

女「ごめんね…でも、知らないのも辛くない？騙されてるなら早く気付いた方がいいよ?」

実「A！遅かったじゃない！って…ちょっとAに何かした？」

遅い私を心配した実彩子と千晃が来てくれた。

泣いてる私を見て実彩子は誤解してしまったようだ。

「違う。実彩子大丈夫だから…」

女「ごめん…そういうつもりじゃなかったんだけど、泣かせちゃって…」

この子たちに悪気はなかったんだと思う。

千「A、どうしたの？」

私は二人に話した。

実「えっ…なにそれ…それはないでしょ…」

千「あるわけないよ!大体秀太くんはそんなことできるほど器用じゃないって。」

「でもね、夕方からはいつも家の手伝いだって言ってたの…会おうと思えば会えるよね…」

実「A…」

千「ちゃんと秀太くんに話してみようよ。」

始業式が始まるから体育館へ行かなくてはいけない。

今日、秀ちゃん家に行く約束してたのになぁ…

もし、本当に秀ちゃんに彼女がいたとしたら私はどうすればいいんだろう。

別れるべき…だよね。

気が付くと始業式は終わっていた。

実「A！帰るよ！」

千「A…」

「お願い…私は帰ったって言って？」

実「ダメだよ。そんなことできない!私達がいるから大丈夫だよ。」

千「そうだよ。A、一緒に行こ！」

「やだ…どんな顔して秀ちゃんに会えば良いのか分からない。」

実「A…」

「お母さん呼ぶから…大丈夫。」