ずっとこのまま君に恋していたい2 (ページ16)

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Part66 ページ16

あなたside

楽しかった夏休みもあっという間に終わり、今日から2学期が始まる。

結局、秀ちゃんとは関係を進めることはなかった。

「えっ？千晃ホント？」

千「うん…昨日…」

実「わぁ…」

「ど、どうだった？」

千「どうだったって…うーん気持ち良くはなかった…」

「えっ？そうなの？」

千「うん…痛かっただけ…」

実「そ、そうなの？余計無理なんだけど…」

「私も…やだ…」

千「いや、ごめん大丈夫だよ！気持ち良かった…」

「もう！遅いってば…」

千「でもさ、幸せだったよ…」

「千晃…」

千「Aも実彩子も頑張ってね！」

実「私は嫌だけど…でも、A達こそもうしたのかと思ってた。」

千「私もそう思ってた。」

「うーん…」

どうしてなのか、あれからそういう雰囲気にはならなかったんだよね…

あまり二人っきりになる時間がなかったっていうのもあるけど。

私の家だとお兄ちゃんに邪魔され、秀ちゃん家に行くとお店においでとすぐに呼ばれてしまう。
嬉しいけど、ちょっと複雑…

すると秀ちゃん達が乗ってきた。

「おはよう。」

秀「おはよ。」

秀ちゃんの制服姿久しぶりだな。
やっぱり格好良い…

秀「何？」

「ううん…なんでもない!」

秀「そっ…」

えっ…

なんか…冷たい…

隣にいる千晃と光啓くんは仲良さそうに笑ってる。

私何かした？

秀「A、何やってんだ降りるぞ。」

「あ、うん…」

秀「どうかした？元気なくね？」

秀ちゃんのせいなんだけど…

「そう？普通だよ？」

秀「ならいいけど…」

そう言って頭をポンポンしてくれた。

良かった…私の気のせいだったのかな…

秀「え、A！？」

秀ちゃんの声にみんなが振り返る。

西「なっ！秀太何泣かせてんだよ！」

実「何、どうしたの？」

「ごめん、なんでもない…」

秀「みんなごめん、先に行ってて。」

そう言って秀ちゃんに駅の裏に連れて行かれた。

秀「どうしたんだよ…俺何かした？」

「違う…」

秀「じゃあなんで泣く?」

「なんか秀ちゃんが冷たかったから…」

秀「えー？いつ？ってやっぱり俺のせいじゃん…」