検索窓
今日:12 hit、昨日:15 hit、合計:74,775 hit

Part28 ページ28

あなたside



ふぅ…何とか運べた。



前にもあったなこんな事。



やっぱり寝顔は少し幼く見えて可愛いと思ってしまう。



秀太くんが恋人なら幸せだろうな。



優しくて面白くて格好良くて。




ゆっくり頬に手を添えてみる。



「秀太くん…」



末「んん…っ」



あ、起きちゃうかな。



パッと手をどかす。



末「ん…ちあ…き…」



私は頭の中が白く溶け落ちるような衝撃を受けた。



何やってるんだろう…



何度も諦めて、好きにならないように感情を抑えて来たのに…



私は秀太くんの家を出た。



あっ…鍵どうしよう。



開けたままじゃ流石にだめだよね。



もう一度戻り、秀太くんをもう一度起こしてみる。



「秀太くん。起きて!」



末「んー、何?Aちゃん…」



私の名前を呼んでくれると少し気持ちが安定してきた。




「私、戻るから…鍵閉めて欲しいの。起きられる?」




末「ん、うん…」



半分目が閉じてるけどゆっくり体を起こしてくれた。



「ゆっくりでいいよ。眠いのにごめんね?」




末「Aちゃん…泣いたの…?」



「えっ…?いや…泣いてないよ。」



末「嘘。涙の跡がある…」



「えっ?本当に?」



末「ごめん、俺なんかした?」



「してないしてない!」




末「Aちゃん…」



なんだかここに居ちゃダメだと思った。



「じゃあ、またね!今日はありがとう。」



なるべく明るく…




末「待って!」



秀太くんはベッドから立とうとしたけど、まだ足に力が入らないようで私に倒れかかってきた。




「ちょっ…」




いきなり過ぎて支え切れず一緒に倒れてしまう。



末「痛てて…ご、ごめん大丈夫?」



正直ちょっと痛い。



「なんとか…」



目を開けると秀太くんの顔がすぐそこにありドキッとした。



「秀太くん…?」



全く動かなくて心配になる。



末「Aちゃん…」



秀太くんの顔がだんだん近付いてきて唇と唇が触れた。



何が何だか分からないまま固まっていると、何度もキスをされる。


「ん…いっ、いやっ!」



体を押し上げて秀太くんの下から抜け出す。



お互い黙ったまま。




居たたまれなくなって私は立ち上がり秀太くんの部屋を出た。

Part29→←Part27



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
155人がお気に入り
設定タグ:AAA , 末吉秀太
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

mamechan(プロフ) - 涼さん» 嬉しいコメントありがとうございます!続き迷い中ですが(笑)頑張ります!応援していただけると嬉しいです。 (2019年12月9日 22時) (レス) id: 45c8050392 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初めまして。とっても面白くて、一気に読みました。続きがすごく気になります!楽しみにしています。 (2019年12月9日 21時) (レス) id: 5508211f7e (このIDを非表示/違反報告)
mamechan(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます!嬉しいです!これからも楽しんでいただけるように頑張ります。 (2019年12月5日 15時) (レス) id: 45c8050392 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - 初コメ失礼します。とっても面白かったです。秀ちゃんの美容師姿はとっても想像しやすくて楽しかったです。続き楽しみにしてます。 (2019年12月5日 14時) (レス) id: 592bcbbd4f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mamechan | 作成日時:2019年12月1日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。