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Part27 ページ27

あなたside



秀太くんと遊園地でたくさん遊んだ。



泣いてしまった私のために元気付けようと連れて来てくれたんだよね。



優しくて本当に素敵な人。



末「もう閉園時間だし、そろそろ帰ろっか。」



帰りたくないって言ったら…



「うん、そうだね。」



そういえばずっと手を繋いでいた。


車に乗るときサッと手が離れる。


左手にはまだ秀太くんの体温が残っているみたいに熱かった。



末「Aちゃん、早く帰りたい?」



「えっ?ううん…帰りたくない…」



な、なんて事を言ってしまったんだとハッとして秀太くんを見る。


秀太くんは口を半開きにしてポカンとしている。



「だ、だから帰りたくないって言うわけじゃなくて、早く帰りたくはないの…深い意味はないからね?」



末「えー?そうなの?もっと俺と居たいんだと思った。」



本当はそうなんだよ…



「もぅ、何言ってんの。」



一瞬、秀太くんが寂しそうな顔をした。



ような気がした。



そんなわけないよね。



それに私は秀太くんに似合わない…




末「時間大丈夫なら、ご飯食べて帰ろうよ?」



「うん!」



一度車を置きに帰ってからご飯を食べに出掛けた。



「ちょっと秀太くん飲みすぎじゃない?」




末「えっ?そう?」



いつもよりもお酒の量が多い気がする。



「私、連れて帰れないからね!酔っ払わないでよ?」




末「ん。大丈夫だって。」




顔もどんどん赤くなって来て、目もトロンとしてきた。




「もう帰ろうよ。ねっ?」




末「えーやだー。」



ほら、口調も変わってきた。




「ダメだって!じゃあ帰ってからまた飲もう!」




末「俺の部屋きてくれるの?」




「えっ…うん、行く!行くからここはもう出ようね。」




立ち上がると足がおぼつかない。



電車は無理かな。



お店の前でタクシーを拾って何とか車に乗せた。




タクシーに乗ると秀太くんは私の肩に頭を乗せてきた。



ビクッと体が動いてしまったけど、
どうやら眠ってしまっただけらしい。



家に着いてもなかなか起きてくれない。



「秀太くん!起きて!家に着いたよ!」


全然起きなくて運転手さんも苦笑い。



強く体を揺さぶって名前を呼ぶと一応目を覚ましてくれた。



秀太くんを支えて部屋まで行く。



「秀太くん、鍵出る?」



末「ポケットに…ない…?」



ズボンのポケットを触ると鍵が出てきた。



良かった…




部屋に入り秀太くんをベッドに寝かせた。

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mamechan(プロフ) - 涼さん» 嬉しいコメントありがとうございます!続き迷い中ですが(笑)頑張ります!応援していただけると嬉しいです。 (2019年12月9日 22時) (レス) id: 45c8050392 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初めまして。とっても面白くて、一気に読みました。続きがすごく気になります!楽しみにしています。 (2019年12月9日 21時) (レス) id: 5508211f7e (このIDを非表示/違反報告)
mamechan(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます!嬉しいです!これからも楽しんでいただけるように頑張ります。 (2019年12月5日 15時) (レス) id: 45c8050392 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - 初コメ失礼します。とっても面白かったです。秀ちゃんの美容師姿はとっても想像しやすくて楽しかったです。続き楽しみにしてます。 (2019年12月5日 14時) (レス) id: 592bcbbd4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mamechan | 作成日時:2019年12月1日 17時

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