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Part3 ページ3

あなたside


私の願いは叶わずに駅までも一緒。

そして乗る電車も一緒だった。

私は別の車両へと移動した。

どこまで行くんだろう。

仕事かな。デートかな。

って何私は考えてんのよ。
お隣さんが何してようが関係ないじゃない。

あっと言う間に降りる駅についてしまった。

電車から降りるとお隣さんも隣の車両から出てきた。

チラッと目があった。

嫌な予感的中。

だってこの駅がこの辺では中心部だから…

まぁ良いや人混みに消えてこのままさようならしよう。


次の週、

上司「今井さん、今から郵便局へ行ってこれを出して来てほしいの。」

「分かりました。行ってきます。」


会社を出るとなんだか雲行きが怪しい。


雨降らないといいな…



郵便局からの帰り案の定雨が降って来た。


もぉー最悪。


急いで走るもどんどん強くなってしまう。


どうしよう…


とりあえず近くのビルの入り口で雨宿りさせてもらう。


会社に戻るの遅くなっちゃうな。


ぼーっと雨が弱まるのを見ていると、私の視界に男性の靴が入ってきた。


ハッとして顔を上げると、そこにはお隣さんがコンビニの袋を下げて立っていた。


末「どうしたの?」


「あ、いや、会社出てきたら雨に降られちゃって…」


末「髪濡れてるぞ?乾かすか?」


一体どこで?と思ったけど。


「いえ、すぐ戻らないと。」


末「ん、じゃあこれ使って。」


と傘を差し出してくれた。


「えっ?でも、それじゃあなたが濡れちゃいますよ?」


末「大丈夫、すぐそこに戻るだけだから。」


と、傘を私の手に握らせ走って行ってしまった。


入って行く建物を見ると、


美容室?


美容師さんだったのか…


髪を乾かすかって言ってくれたのも、金髪の頭だったのも、きちんとセットしてあったのも、お洒落だったのも私の中で1つの線で結ばれた。


彼女がたくさんいるのも納得!…とはいかないけど、まぁ、美容師さんなら女性の扱いに慣れているだろうし…


ありがたく傘を借りて急いで会社に戻る。


「すみません、遅くなりました。」


上司「大丈夫よ、雨に降られたから心配してたのよ。大丈夫だった?」


「はい…少し濡れちゃいましたけど、知り合いに行き合って傘を借りられたのでなんとか。」


上司「あら、こんな時に知り合いに会えるなんて運が良いのね。とりあえず風邪引くといけないわ!髪の毛タオルで拭いておきなさい。」


「はい、ありがとうございます。」


優しい上司で良かった…

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mamechan(プロフ) - 涼さん» 嬉しいコメントありがとうございます!続き迷い中ですが(笑)頑張ります!応援していただけると嬉しいです。 (2019年12月9日 22時) (レス) id: 45c8050392 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初めまして。とっても面白くて、一気に読みました。続きがすごく気になります!楽しみにしています。 (2019年12月9日 21時) (レス) id: 5508211f7e (このIDを非表示/違反報告)
mamechan(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます!嬉しいです!これからも楽しんでいただけるように頑張ります。 (2019年12月5日 15時) (レス) id: 45c8050392 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - 初コメ失礼します。とっても面白かったです。秀ちゃんの美容師姿はとっても想像しやすくて楽しかったです。続き楽しみにしてます。 (2019年12月5日 14時) (レス) id: 592bcbbd4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mamechan | 作成日時:2019年12月1日 17時

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