Part231 ページ31
あなたside
結局、お風呂でもベッドでもたっぷりと愛し合った。
枕を背もたれに、秀太に寄りかかって二人でテレビを見ている。
「テレビから日本語が聞こえてくるなんてなんか良いなぁ。」
秀「俺なんか英語が流れてきてもわけわかんねぇわ。」
「私だって…全部理解できないよ。」
秀「明日、家探しに行こうな。」
「うん、どの辺に住む?」
秀「お互いの大学考えると真ん中の駅近くとか?長くそこに住むならAが前住んでた辺りも良いよな。高校近いし。」
そう、私たちは自分たちの母校に就職を希望している。
「そうだね。懐かしいなあのマンション…」
秀「どっかの部屋空いてんじゃねぇの?聞いてみるか?」
「色んなタイプの部屋があるからね。私の部屋は1番狭い部屋だったから。」
秀「俺は十分だけど、あの部屋でも。」
「うん…まぁね。」
秀「結婚したらまた引っ越すんだし、良いんじゃね?」
「えっ?」
結婚…!?
秀「なんだよ…する気ねぇのかよ。」
「いや、そういう訳じゃなくて…まだそこまで考えてなかったから…」
秀「俺はしたいな…Aと。」
「秀太…」
秀「Aと以外考えらんねぇし。」
「嬉しい…ありがとう。」
秀太の肩に頭をつけると髪を撫でてくれる。
「ずっとこうやって秀太に甘えたかった。」
秀「もうこれからはいくらでも甘えさせてやるよ。」
「甘やかすと良くないよ?」
秀「いいの。Aのことは甘やかせてやりたいの!」
「甘えていいの…?」
秀「いいよ?」
「じゃあ、チューして…」
私は今世界一幸せだと思う。
「私さ…初恋の人は直くんだと思ってた。」
秀「はぁ?今違う男の名前なんて出すなよ。」
「ちょっと最後まで聞いてよ!…でも、直くんに言われたの。人を好きになるって事は、その人のためにならこうしてあげたい、こうしてもらいたいって思うことだって。その時はいまいち良く分からなかったけど、今なら分かるんだよね…秀太のためなら何でもしてあげたいって…。」
秀「A…」
「それに、直くんの事は好きだったけどキスしたいとか抱き締めてもらいたいとかは思わなかったから…うーんちょっと違うんだよね…
だから、私の初恋は秀太だなってこの前考えてたの。」
秀「俺だって、Aが初めてだよ。初めてこんなに人を好きになったし、好きでいて欲しいと思った。…初恋だけど最後の恋でもあるよな?」
121人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mamechan(プロフ) - twiceさん» いつも応援ありがとうございます!どちらも完結してしまい私も寂しいです(笑)また、作品を早く投稿できるように頑張ります! (2019年11月26日 23時) (レス) id: 45c8050392 (このIDを非表示/違反報告)
twice - 「君への想い」と「初恋」が完結したのでおめでたい反面悲しいです笑 その後&新作気になります!!どっちになっても応援させてもらいます! (2019年11月26日 14時) (レス) id: 72efbcd799 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mamechan | 作成日時:2019年11月20日 17時