Part216 ページ16
あなたside
秀「俺がいるだろ？」
そう言う秀太にドキッとしてしまう。
秀「A…ちょっといいか？」
「うん…」
少し離れた岩陰に来た。
「えっ？そっちに行くの？」
秀「大丈夫だよ。飛べっ！」
「飛べるわけないでしょ!やだよ…怖い。」
秀「大丈夫、絶対受け止めてやるから。」
「そんなぁ…」
私は精一杯のジャンプをして秀太の腕の中にすっぽり入った。
秀「ほらな？大丈夫だったろ？」
優しくそう言ってくれる秀太が大好きで私はそのまま抱きついた。
秀「お、おい…」
「秀太…」
もぅ、限界だよ…
秀「そこ、座ろ？」
「わぁーキレイ…」
水平線がよく見える。
この海の先にはパパやママがいるのかな…
秀「A、」
真剣な秀太の声に引き寄せられるように、体を向ける。
秀「俺さ、別れてからもずっとAの事好きだった。それどころか、もっともっと好きになったんだ…何度も話そうか限界が来たけど、何もかも中途半端じゃまたAの事守ってやれない気がして、大会が終わるまでなんとか耐えてみたんだ。…また、俺と付き合ってくれますか？」
「秀太…ありがとう。私もずっと秀太が好きだったよ。…」
でも…一つだけ気になることがある…
秀「A？何かまだ心配事でもある？」
「うん…」
秀「何でも話して？」
と手を握ってくれる。
ちゃんと言わなくちゃ…
「あのね、私卒業したらアメリカに行くの…」
秀「えっ…な、なんで？」
「元々、日本に残る条件で卒業したらアメリカの大学へって親と約束してたんだ…後は自分の夢のため…」
秀「ずっと帰って来ないのか？」
「最初はそれでも良いかと思ったんだけど…秀太のそばにいて将来の夢が決まったの。だから…2年間だけで後は日本の大学に行こうかなって。親に話してみるつもり。」
秀「2年間…」
やっぱり…無理だよね…
秀「Aの夢って何？」
「英語の先生。学校なんて大嫌いだったけど、秀太やみんなといるうちに良い場所だなって思えて。悩み事とか聞いてあげられる先生になりたいなって。」
秀「俺も、体育の先生になりたいんだ。」
「秀太も？」
秀「うん…今の高校に戻ってサッカー部の監督やりたくて。」
「秀太にぴったりだね。」
秀「Aだって…2年か…あっと言う間だろ。」
「えっ？」
秀「2年だって何年だって俺はAの事待ってる。だから心配すんなって！」
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mamechan(プロフ) - twiceさん» いつも応援ありがとうございます!どちらも完結してしまい私も寂しいです（笑）また、作品を早く投稿できるように頑張ります! (2019年11月26日 23時) (
レス) id: 45c8050392 (このIDを非表示/違反報告)
twice - 「君への想い」と「初恋」が完結したのでおめでたい反面悲しいです笑 その後&新作気になります！！どっちになっても応援させてもらいます！ (2019年11月26日 14時) (レス) id: 72efbcd799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamechan | 作成日時：2019年11月20日 17時
