何も言えない。 ページ7
乱「ねぇ主さん……この�牋豐�一振�瓩辰董帖帖�」
A『うん、君たちのお兄さん、一期一振吉光だよ。』
俯いた乱と五虎退に唇をかむ前田と薬研。
そんな彼らに尋ねるように、顎を引いて上目遣いのまなざしで、懺悔するように主は言った。
眼鏡をずらしながら、自らを蔑んだようなじっとりとした表情をこちらに向ける。
A『一期一振は粟田口の長兄だからね、自らもその重みを理解している。
自分が弟たちを守らなくては、という
強い責任と正義感から、君たち兄弟が傷つけられる現状に耐えられないんだ。
こうやって発見時にはもう闇落ちしてしまっているケースも多い。
私は彼や三日月宗近、三条派や大太刀を毎回担当している。
そう…極になった君たちもね。
本当なら助けられた命を、
付喪神だった彼らをこちらの都合で肉の身にしておきながら、与えるのは痛みや憎しみだ。
同じ人間としてのうのうと生きていて恥ずかしいよ…。』
？？ 《それは違ぇよ。》
A『……え？』
▽A視点
受話器から突然投げかけられた声に、自分が悠人くんとの電話を切り忘れていたことに気づく。
でも…この声は…。
A『航貴、くん…？』
航貴《あぁ。》
電話口で悠人くんと結菜ちゃんの言い争う声が聞こえる。
おおかた、こちらの話を聞いていた航貴くんが電話を取ったのだろう。
A『ごめん切り忘れてたね、そっちはだいじょ…《あんたが、あんたが生きてて恥ずかしいなんて、そんなわけねぇだろ。》』
静まり返った書斎。
航貴くんの声だけが響く。
A『……。』
何も言えない。
まだ若い子相手に、なんて情けない話をしたんだろう。
加州「主…。」
困り顔の清光。
あぁ、早くどうにかしなくちゃ。
A『航貴くん、ありがとう、でも…《聞こえるか、このお人好しの本丸の、刀剣男士さんよぉ。》』
慌てる俺の肩を掴む青江。
青江「あぁ、聞こえるよ。」
A『青江…？！』
歌仙「君が語る人間像じゃ、わからないことを聞きたいんだ ( 小声 ) 」
歌仙の言葉に、しぶしぶ引き下がる。
自分の事を語られるなんて、恐怖で体が引き攣る。
良い大人になって、まだ怖いんだ。誰かに嫌われることが。
誰にも、必要とされなくなることが。
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瑠李(プロフ) - とても面白いです♪更新頑張ってください♪応援してます♪ (2017年12月24日 1時) (
レス) id: d8c6f7f40c (このIDを非表示/違反報告)
まめ助(プロフ) - tyororinさん» tyororin様、いつもコメントありがとうございます！！すごく励みになります；；；；短編集、ぜひ作りたいです。リクエスト反映できればと思います！亀更新ですが、読んでいただけると嬉しいです！ (2017年11月4日 22時) (レス) id: 6a9a64a25c (このIDを非表示/違反報告)
tyororin(プロフ) - あ、リクエストがいりますね。えーっと、清光と万屋に行った話が読みたいな、なんて思ってます。よろしければ是非お願いします。 (2017年11月3日 21時) (レス) id: 33025022ca (このIDを非表示/違反報告)
tyororin(プロフ) - 毎回毎回、楽しみに読ませて頂いています！これからも更新頑張ってください！短編集待ってます（笑） (2017年11月3日 21時) (レス) id: 33025022ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめ助 | 作成日時：2017年8月16日 12時
