高地家の日々〜part5〜

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樹side





和室に入ると腹を出して呑気に眠ってる北斗と翔太の姿があった

自分も寝たい気持ちを抑えて2人の側にしゃがむ





「ほっくーん、しょっぴー」



北「んぅ、、やぁ…」



翔「んーじゅりぃ…？」





北斗は反対方向を向いて毛布を被り、しょっぴーは俺に向かって手を伸ばしてくる

伸びてきた手を掴んで体を起こしてやる





「樹だよ。おはよう」



翔「んへへおはよぉ」





俺の顔を捉えると嬉しそうに笑って抱きついてくる

マジかわいい





「お顔洗っといで。もうすぐ朝ご飯だから」



翔「うんっ、しんたろおきてる？」



「みんな起きてるよ」





そう言うと喜んでリビングに走っていった

問題はこの天使ちゃんだな笑





「北斗ー？早くおっきして？」



北「やぁや…ねむいぃ…」



「昨日ねんねしないって遅くまで起きてるからだろー？」





兄ちゃん情報によると結局寝たの22時回ってたらしい

北斗のお腹に顔を埋めグリグリする





北「くふふふっやぁや！くしゅぐったいぃ」



「おっきする？」



北「やっ！しない！」





目ぱっちり開いてるし多分もう目覚めてるだろうけど無駄に意地張る

顔を離して胡坐をかき、膝の上に座らせる





「おはようして」



北「おはよーごじゃます」



「はい、起きた」



北「おきてない！」



「ダメ。おはよう言ったから起きたの」



北「そんなのきいてないもん」



「言ってないもん」



北「ずるい〜」



「ほら、ペンギンさんも『おっきして』って言ってるよー？」





雑に転がってるペンギンの人形を掴んで北斗の前で左右に揺らす





北「あー！ぺんぎんさんいたぁ」





キラキラした目をして人形を指差すから渡してあげるとギュッとハグする





「ペンギンさんも起きたから北斗も起きたよな？」



北「やだ！」



「んじゃ俺もう知ーらない。バイバイ」





北斗を膝から下ろして布団の上に乗せ、立ち上がって部屋から出て行く素振りを見せる

すると慌てて俺の足に抱きついて見上げてくる北斗





北「じゅったんだめ〜」



「じゅったん言うこと聞かない子知らないよ」



北「だっこぉ」



「抱っこしたらまた北斗ねんねするじゃん」



北「おきたからしないもん」



「絶対寝ないでよ？」



北「うんっ」





両手を伸ばしてくるから脇の下に手を入れ抱き上げる





北「しゅっぱーつ」



「はい、出発ー」





俺の耳で遊ぶ北斗を抱っこしたまま和室から出た

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