坂道の短編集 (ページ6)

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Aside

ぽか～ん。
. . .ぼんやりとした視界がハッキリしだしたのは起きて10秒後くらい。とりあえずナースコールを押す。

学校休めたじゃん。
ラッキー！！

ガラッ

由依side

小林:「Aちゃ～ん。体調どう？」

『大丈夫です』そう言おうとしたのだろう。だが、声が出ない。

A:「ﾊｧ、っ...」

小林:「もしかして、声が出ない？」

A:「ｺｸｯ」

事故後によくあることだ。
これは長引く人もいれば、1週間くらいで治る人もいる。←『実際はそんなことないです。勝手に作りました。』

中嶋:「喉のやつ、つけますか？」

小林:「そうだね。..今から、喉に機械つけるからね。」

A:「ｺｸｯ」

森田side

愛季ちゃんに、会っていい報告をしようと思い病室へ向かったが忘れ物に気がつきもう一度ナースステーションへ戻った。

森田:「ただいまでーす。って、あれ？」

小島:「森田さん！..小林さん達なら、Aちゃんって子が目覚めたらしくて病室行きましたよ♪」

森田:「そっか。ありがとう！」

目覚めたんだ。
大丈夫かな？様子見に行こう～。

ってドアまで来たが、

小林:「だいぶ状態悪いかもね。」

中嶋:「ですね。」

小池:「ずっと声が出せへんのはキツいやろうに。」

例の、事故後の後遺症ってやつか。
声が出せなくなるのは、だいたい半年までで過ぎたら出せるようになるまで1年はかかると言われてる。

コンコン！

森田:「愛季ちゃん？」

谷口:「ひかるちゃん、どうだった？」

森田:「いいって、だけどさっき見に行ったら例の後遺症になってた。かなりひどいらしい。」

谷口:「でも、会える？」

森田:「うん。」

谷口:「やったー！」

よかった。
笑った顔が見れて、とりあえずは。