坂道の短編集 (ページ3)

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Aside

あの日、私が夜コンビニに行った日。そこですべて知ったんだ。

A:「危なぁ～、シャー芯切らすとかなにしてんだよぉ～。」

なんて麗奈ちゃんみたいな独り言をいいながら帰ってたら、

？:「もう～、からかわんでよ！」

？:「ん？何もしてへんやん笑」

声を聞いただけでわかる。
保乃達だ。

田村:「ひぃちゃん、」

森田:「ん？..！お」

少しの興味、それだけだったからチラミした。それがいけなかった。

A:「あ」

そこには、小さいひかるを抱き締める保乃がいた。

田村:「...！！」

やばい！
目があったのと同時に走り出した。

由依:「お帰り～、ご飯は？」

A:「ちょっと今は...」

タッタッタッ

あのあと、LINEでめちゃめちゃ謝られた。

保乃:『ホンマにごめん！！』

A:『なんで謝るの？』

保乃:『だって、好きやったって...』

A:『好きだっただけだから。ひかるのこと好きなんでしょ？協力するよ！』

これ以上、私に入らないでほしいと思った。この忘れたい気持ちに...

ーーーーーー

山崎side

結局、保乃から全部聞いてなんか私が泣きそうになった。そんなの...辛いじゃん。

田村:「あ、ごめん。もう行くな？」

山崎:「...うん、バイバイ。」

私は、ずっとAが好きなのに...

タッタッタッ

A:「天？」

山崎:「！.....」

泣いてる私の顔を見られたくなかった...から、下を向いてたのに。

ｽｯ

A:「どうしたの？」

しゃがみこんで、目線をあわせてくれるA。こうなったら、どうにでもなれ！って思いAに抱きついた。

A:「おぉ」

山崎:「なんで、ひかるばっかなの？私のことも、見てよ。(泣)」

A:「！」

黙って背中を撫でてくれるA。
あぁ、振られるんだって思ってたら強く抱き締められた。

A:「好きだよ！」

山崎:「え？」

A:「確かに、ひかるのことは好きだった。けど、あんなに天が私のこと見てくれて、意識しないわけないじゃん。麗奈ちゃんにも言われたし(照)」

山崎:「え、」

A:「だから今好きなのも、これからずっと好きなのも全部天だけだから！！」

山崎:「っ！」

もっと、早く会ってたら...

『「隣は、好きな人は君だったんだ。」』

fin