第34話:死ぬ。 ページ37
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あの2人、無傷で帰ったら驚くだろうな〜。
逆に、逃げてただけじゃ無いのかって疑われちゃうかも。
まあ私は逃げてばっかりだったけど。
かれこれ歩いて40分、村が見えた。
その村は記憶を無くした私が霧子さんと出会った思い出深い村。
まだ朝なので人もまばらだった。
何か買って帰ろうかな、と思うけれどそもそもお金を持っていない。
お金が無いなら仕方がない。帰ろう。
あーー…お腹空いたなぁ。
家に帰ったらきっと、霧子さんがご飯を作ってくれる。
それが無性に楽しみで、帰り道はずっとスキップをした。
気分は最高だ。
けど。
『あーー忘れてた。山を登らなきゃなんだ。』
私が帰る家は山のてっぺんにある。
1ヶ月毎日稽古として登り下りして来たが、1週間も経ち感覚を忘れてしまった今絶望でしかない。
心を無にして登る。
やばい、まだ少ししか登っていないのにもう息苦しい。
『あ、あああ、し、死ぬ…し、しぬ…』
酸欠で死ぬ。
「カァアーーーカァカァーーー」
何か頭の上が騒がしいな…。
と思い見上げるとそこには鴉。
「何ヲシテイルダラシナイゾ!!」
殺意が沸いた。
こちとら死ぬ気で登っているというのに何だお前。
でもしんどすぎて相手にするのもめんどくさい。
あーーこの鴉あれか、最終選別で付けられた連絡用の鴉。
とりあえずスルーして登ろ。
「無視シテンジャネーゾ!ボケナス!!」
口の達者な鴉のようで。
出会った当初は可愛くも見えたのになんだこの憎たらしい鳥は。
『…うるさい、』
「何ダトオ前カワイクナイ!」
お前に言われたかねえよ…。
『あ!!!!!見えた!』
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そこら辺の水道水(プロフ) - ごめん読み返しすぎてそろそろ次度のセリフ言うかなぁ〜なんとなく覚えつつある水道水だよ() (2021年3月4日 10時) (レス) id: d5e7447fc4 (このIDを非表示/違反報告)
りぃな(プロフ) - 颯さん» 失礼致しました。訂正致します。ご指摘有難うございます。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: df3b10c5cc (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - 初コメ失礼します。最終選抜ではなく最終選別です。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: e2ffa37dcb (このIDを非表示/違反報告)
りぃな(プロフ) - 心さん» この度は小説を読んで下さり有難うございます!そしてコメントも有難うございます!初めてのコメントで心が踊りました。面白いと言って頂けた事が物凄く嬉しいです!!モチベがぐんぐん上がるので更新の方頑張りたいと思います!!(*^▽^*) (2020年3月8日 0時) (レス) id: df3b10c5cc (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2020年3月7日 20時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りぃな | 作成日時:2020年2月25日 3時