第3話:山登り ページ4
*
霧子さんの後ろに付いていっていると、彼女はピタッと足を止め、私に「そうだ、山を登らなきゃいけないのよ」と言った。
山を登る、まさかそんな事を言われるとは思っていなかったから、驚きすぎて何も返せずにいると
「私の家、山の上の方にあるのよ。さ、行きましょうか」
と彼女は言い足早に山の中へと入っていった。
私も急いで後を追うが、1つ気になる事がある。
自分の息が荒くなり始めてから思ったが…。
霧子さん、あなたは本当におばあさんなのですか?
私の方が体力ありそうなのに、彼女は息一つ乱す事なく私の前を歩いている。
あの人は本当におばあさんなのか。って、置いてかれているんですけど!
『ま、待ってください!きりこさぁああん』
後ろからそう言うとようやく気づいてくれたようで、彼女は私に振り返り
「あら、ごめんなさいね。
いつものクセで」
と返した。
いつも人を置いていくのだろうか。少し困惑する。
「Aちゃんも、これからこの山を登ったり下ったりが何度もあると思うから、少しずつでいいけれど、体力をつけていかないとね」
え…?
彼女の顔を見ると、笑ってくれてはいるが出来ないっていう選択肢は残してくれていないようだ。出来る前提で話してるなこれ…。
『私には無理ですよ!過労死します絶対に!!』
「出来ます。死にません。」
すぐさまスパッときられ、決定事項となってしまった。
本当に大丈夫なのだろうか…。
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そこら辺の水道水(プロフ) - ごめん読み返しすぎてそろそろ次度のセリフ言うかなぁ〜なんとなく覚えつつある水道水だよ() (2021年3月4日 10時) (レス) id: d5e7447fc4 (このIDを非表示/違反報告)
りぃな(プロフ) - 颯さん» 失礼致しました。訂正致します。ご指摘有難うございます。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: df3b10c5cc (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - 初コメ失礼します。最終選抜ではなく最終選別です。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: e2ffa37dcb (このIDを非表示/違反報告)
りぃな(プロフ) - 心さん» この度は小説を読んで下さり有難うございます!そしてコメントも有難うございます!初めてのコメントで心が踊りました。面白いと言って頂けた事が物凄く嬉しいです!!モチベがぐんぐん上がるので更新の方頑張りたいと思います!!(*^▽^*) (2020年3月8日 0時) (レス) id: df3b10c5cc (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2020年3月7日 20時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りぃな | 作成日時:2020年2月25日 3時