第1話:ざまあみろ ページ2
＊
「きもい」「オタクだから」
高校生になってから、何度も聞いてきた言葉。
ノートを開いて、絵を描いているだけで「きもい」と指をさされ続けてきた。
�爛�タク�瓩世�らきもいのか？
何でそんな事を言われなくちゃいけないのか。何故私に目を付けるのか。
理解出来ずに毎日を過ごしていた。
クラスの中でカーストが上位であるキャピキャピ女子が私をターゲットにした事で、偽物の友達は皆私から離れていったし。
�狄突Л瓩覆鵑撞錣覆い掘�
私は生きる意味が見出せなくなっていた。
そんな日々を送っていたある日の事。
私は普段通り、授業を聞きながらノートを開いて、いつものようにノートの片隅に小さく絵を描いていた。
アニメや漫画でよく見るキャラクターを描いている、その時だった。
キャピキャピ女子が、絵を描いていることに気付いて無理やりノートを奪ってきたのだ。
「えっ、授業中までオタク発揮してんのやばーい！！」
教室中に響き渡ったその声は、その場に居る全員に聞こえてしまい視線は全部私とキャピキャピ女子に集中していた。
顔全体が熱くなり、『返してよ！』と言うが
「授業中に絵を描くとか…あんたにノートなんて要らないんじゃない？」
と中をパラパラ見て返してくれる様子はない。
もう、強引に取り返すしかない。そう思い手を伸ばすも、笑いながら避けられた。
教師も「やめなさい！」も止めに来ようとしていた、次の瞬間。
「ああ、手が滑っ……」
わざとらしく、彼女は窓の外へノートを放り出したのだ。
『何すんの……！？』
私は咄嗟に彼女を突き飛ばして、ノートを掴んだのだが、窓の外へと前のめりになった体をうまく戻せなくて、そのまま4階という高さから窓の外へと飛び出してしまったのだった。
落ちる瞬間、キャピキャピ女子の顔だけハッキリと見えた。
驚いて、焦っているようだ。
教師が急いで窓から私に手を伸ばすが、かすることもなく私の体は下へ落ちていく。
『ざまあみろ…』
と呟いたのは、風の音にかき消され私の意識は完全になくなったのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 375人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そこら辺の水道水(プロフ) - ごめん読み返しすぎてそろそろ次度のセリフ言うかなぁ〜なんとなく覚えつつある水道水だよ() (2021年3月4日 10時) (
レス) id: d5e7447fc4 (このIDを非表示/違反報告)
りぃな(プロフ) - 颯さん» 失礼致しました。訂正致します。ご指摘有難うございます。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: df3b10c5cc (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - 初コメ失礼します。最終選抜ではなく最終選別です。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: e2ffa37dcb (このIDを非表示/違反報告)
りぃな(プロフ) - 心さん» この度は小説を読んで下さり有難うございます！そしてコメントも有難うございます！初めてのコメントで心が踊りました。面白いと言って頂けた事が物凄く嬉しいです！！モチベがぐんぐん上がるので更新の方頑張りたいと思います！！(*＾▽＾*) (2020年3月8日 0時) (レス) id: df3b10c5cc (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2020年3月7日 20時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りぃな | 作成日時：2020年2月25日 3時
