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杉「サムルさん寒くない？」
サムルは杉元の膝の上に座らされ、後ろから抱きしめられている状態だった
『……ズビッ
わからない、ズビッ』
杉「こりゃ完璧に風邪だな…」
よしよしと頭を撫でる杉元
杉「そういえばアシリパさん、何してんの？」
ア「舟にあった棹にキテをつける
私達は先っぽだけ持ち歩いてあとはその場で棒を見つける」
杉「クジラのときに使ったやつ？」
ア「そうだ！よく覚えていたな
鮭を捕まえるマレクは大きな獲物に使えない」
杉「チョウザメ獲る気なの？」
ア「だって杉元…
旬の物を食べたいんだろ？」
杉「まあ…ハイ」
ア「それにサムルに栄養のあるものを食べさせないと」
スヤスヤと眠るサムルの顔を見つめながら言った
『……ん〜っ……ズビッ』
ア「起きたか」
『……おはようっ、ズビッ』
白「気分はどお？」
『……なんか…ふわふわしてるっていうか……』
ア「とりあえずオハウを作ったから少しだけでも食べろ」
起き上がろうとするサムルだったが、手に力が入らない
杉「なんか、酷くなってない？」
グイッ
見かねた杉元がサムルの体を優しく起こした
ア「恐らく今までの疲労が風邪を引いたことで一気に出たのだろう
だから、ここまで酷い風邪になってるんだ」
白「サムルちゃんあんまり休めてなかったもんね…」
アシリパがサムルにオハウを食べさせる
『……味がわからない…ズビッ
せっかくアシリパが作ったのに…』
あからさまにしゅんとしょげるサムル
ア「(可愛いっ！！)
風邪のせいで味覚がおかしくなってしまったんだろう」
そして、その日はそのまま野宿をした
『んっ…』
夜中の変な時間に起きてしまったサムルはキョロキョロと辺りを見渡す
『……ズビッ』
まだ治ってない
杉「どうしたの？サムルさん」
横で眠っていた杉元が心配そうにこちらを見てくる
『……ズビッ』
サムルは何も言わずに起き上がってきた杉元を頭を抱えるように強く抱きしめた
杉「え？！ちょ！サムルさん？！
(あ、当たってる…！！！)」
そして、優しく頭を撫で始める
『……ズビッ
杉元…
お前は一人じゃない…
杉元は凄く優しいから自分より他の者を優先してしまう
そのせいで…家族や親友、愛している人…
たくさん失ってきたんだろ…？』
淡々と話し続けるサムル
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睡眠煎餅(プロフ) - 承太郎の帽子さん» ありがとうございます！長くなると思いますが、頑張ります！ (2022年12月6日 10時) (
レス) id: 9221f93b04 (このIDを非表示/違反報告)
承太郎の帽子(プロフ) - 全パートを読みましたが面白く、泣けるオリジナリティある作品で大好きです！投稿をお待ちしてます！ (2022年12月4日 1時) (レス) id: dbaa959796 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠煎餅(プロフ) - カルビさん» 読んでいただきありがとうございます！しばらく投稿まで時間がかかると思うのですが頑張ります！そちらもお体には気をつけてくださいね😄 (2022年11月6日 18時) (レス) id: 9221f93b04 (このIDを非表示/違反報告)
カルビ(プロフ) - 良い作品をありがとうございます🙏とても面白いです😭😭続き楽しみにしております.....🙏お身体に気をつけてください！ (2022年10月14日 17時) (レス) @page29 id: 8286316e66 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠煎餅(プロフ) - 腐腐腐さん» 読んでいただきありがとうございます！全員なるべく生かすとか言いましたが、彼らの死は物語で重要になってくるのといい話が浮かびませんでした……。一応バッドエンドとハッピーエンドを用意しておくつもりでした！ (2022年9月28日 0時) (レス) id: 9221f93b04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡眠煎餅 | 作成日時：2021年5月16日 0時
