天高く2-6 ページ7
「大変お待たせしました」
スイーツを運んで来たのは神父さん。
「おばけプリンREAL MEと紅田芋哉の萌え萌えモンブランです」
テーブルに置きながら、
「こちらの萌え萌えモンブランは、僕のイチオシとなっております!ご注文ありがとうございます!!」
熱いメッセージまでつけてくれたので、2人神父を拝んで見送った。
マイコのおばけプリンREAL MEは、白と黒のプリンアラモード。ミルクプリンに黒胡麻ソースがかかっているて、とろけるプリンとソースが絡み合って濃厚らしい。そこに季節のフルーツとゴーストを模したアイシングクッキーが飾られていて見た目も楽しい。
私の紅田芋哉の萌え萌えモンブランは、チョコレートソースと綿菓子で描かれた蜘蛛の巣の上に紫芋のタルトが乗っている。こちらはコウモリ型のアイシングクッキーが乗っていて、あたかも蜘蛛の巣にかかってしまったように見える。
「かわいい。美味しそう。楽しい」
「うん。ハロウィン満喫してるよね、私たち」
これまたひとしきり写真を撮ると、スイーツにも「いただきます」をする。
「おいちー!」
頬に手を当てるマイコ。
「紫芋の甘さが絶妙。いつまでも味わってたいわ」
「甘くて美味しいもの食べてると幸せ感じるね」
ね、と相槌を打つ。
食事も美味しかったが、スイーツは絶品だ。
「食べ終わる頃にはさ、写真撮れるかな」
「タイミングよく空いてくれたらいいのにね」
口をもぐもぐさせて、チラッと店内を見る。
店内は先程より少し落ち着いているようだ。
「一緒に撮りたいなぁ。赤ずきんと海賊太輔さん」
スイーツが来る前に、赤ずきんと海賊を指名したが、2人とも引っ張りだこで難しいかもと改めて言われた。
せっかくなので、with 赤ずきん&海賊で撮りたい。
写真待ちのお客さんたち、他のイケメンさんと撮ってください。よろしく。
なんて思う自分がちょっとイヤ。
しばらくして、希望通りにあの2人と写真を撮ることが決まった。
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作者名:lettuce | 作成日時:2023年1月28日 0時