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座ってられるならそんなに酷いもんではなさそうだけど…けど介助なしに帰るのは無理そうだな…どうしたもんか…
樺「楠さん、すごいね、さっきの」
A「いろいろ経験を積んでますので…」
樺「ちょっとさ、あのままだと不安だから…深澤を部屋まで送ってやってくれないかな…車を返すのは遅くなっていいから」
A「あぁ、大丈夫ですよ。わかりました」
樺「ありがとう、えっと、だれか…」
岩「あ、じゃあ俺も行きます。明日休みだから泊まってやるよ、ふっか」
阿「じゃあ俺も行こうかな」
樺「ふたりとも頼んだよ。じゃあ解散！」
樺さんの号令で、各々離散していく。樺さんと椙山さんが他の６人を分担して送ってくれるから、私はこの３人を送り届ける。
岩「Aちゃん、俺は俺んちに送って。泊まりセット持って自分の車で行くから」
A「わかりました！」
岩「阿部、Aちゃん守ってやってね」
阿「もちろん」
深「守るってだれから！？俺！？」
岩「じゃ、よろしく」
深「なにもしないよ！したくてもこの腰では出来ないよぉ」
阿「ふっか一回黙ろっか」
あら、ブラック阿部ちゃん出かけてる。これは触らぬ神に祟りなしだな。
A「はーい！じゃあまずひかるくんのうちに向かいますねー」
岩「お願いします」
.
.
.
.
で。
着きました、ふっかさんのおうち。相変わらず背が高いマンションですね。
ふっかさんを下ろさなきゃいけないから、後部座席に回る。これが大変なんだよな…！
阿「なんかできることある？」
A「あっ、じゃあ申し訳ないんですが、私の荷物を持ってくださると助かります。お願いできますか」
阿「もちろん…これ？」
A「はい、助手席の…マネージャーバッグだけでいいので」
阿「わかった……って重！！！何入ってるの！？」
A「仕事用のタブレットと、DVDプレーヤー、あと雑誌とか、財布とか、手帳とかですね…」
阿「えっ！ラストホールド！じゃん！」
A「まだそこまでしか遡れてないんですー」
深「そんな話いいじゃん、帰ろうよぉ」
A「おぉ、そうでした」
ふっかさんを立たせて、ゆっくり車から下ろす。あー、痛そうだな…けど看病するにも一旦家にいかないといけないから、頑張ってもらわないと。
阿「ふっか、介護されてるおじいちゃんみたい笑」
A「おじいちゃん、がんばって！」
深「おじいちゃんじゃない！」
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作者名：まめ
| 作成日時：2023年2月2日 6時
