●とつぜんくるからな ページ41
魔女の一撃とは、うまく言ったもので。
特になにも前触れなく、ほんと、突然来るからこまったもんだ。
なにがって。
それは、あそこの人が教えてくれます。
深「Aちゃぁああん、なに呑気に話してるのぉぉおお、助けてよぉおお！！」
A「いや、助けられませんよ」
向「えっえっえっふっかさん大丈夫？起きる？手伝う？」
深「あっ、ちょ、まっ、いだだだだだだ！！！！」
A「ほらぁ…」
今日はYouTubeのダンプラの撮影日。
午前中からお昼過ぎまで振り入れして、その後衣装チェンジして、撮影を済ませて。で、みんなでﾌﾌｰｲって終わって着替えて、さぁ帰ろうかってタイミングで聞こえてきた悲鳴。
出所はふっかさん。どうやら床に落ちたタオルを拾おうとしたタイミングでギクッと来たらしい。
急性腰痛症
俗称 ぎっくり腰
A「ほら、こーじくんどいて」
向「あっ、はい」
A「ほら、ふっかさん。立ち上がりますよ。腕を前で組んで」
深「はぁい…」
A「よっ……と……起き上がりますよー、腹筋力入れてー…せーのっ、よっ！！」
深「おぉ！！！いってぇ！！！すげぇ！！」
とりあえず起こすことに成功。
なぜできるかと言いますと。高校の時の選択授業で福祉と言うのを選んでまして。習いました。あと自分がぎっくり腰したときにやってもらったから。
A「ふっかさん、くち。噛んで。右と左、どっちの歯が先に閉じますか」
深「え？…んー…右？」
A「はい、じゃあこのタオル、右の奥歯で噛んで。次は私の肩に手をおいて…そこです…膝立てて、まっすぐ上に立ち上がりますよ。少し痛いんでがんばって！いきますよー…せーのっ！」
深「くっ……おぉー！！！！」
A「ラウくん、椅子出して！」
ラ「はい！」
A「ふっかさん、背中も腰も曲げずにまっすぐ歩いて…はい、まっすぐ座りますよ…よっ…はい、おっけーです」
SN「「おぉーーーー！！！！ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…」」
いやいや、そんなに拍手するほどのもんでもない。
岩「Aちゃん、すごいね」
A「そうでもないですよ？ひかるくん、湿布貼ってあげてください、流石にそれは私では」
岩「了解」
深「えぇーーー、Aちゃん貼ってよぉー」
渡「ダメ」
岩「ほら、ふっか、どこ？」
深「あーー…そのへん、そう、そこ…っあっ…」
阿「気持ち悪い声出さないよ」
深「ひどくない！？」
目「酷くない」
宮「うん」
いや、酷いね笑
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作者名：まめ
| 作成日時：2023年2月2日 6時
