●立場と言うものが ページ36
向「納得いかへん！！」
久しぶりの出勤日。全員での仕事だったから、そのあとご飯しよーってことになって、いつものダイアゴン横丁へ。
…ダイアゴン横丁は正式名ではありません…なんかんときに聞いた気がするんやけどな…忘れた…
で。いつもの大テーブルに通していただいて、各々注文を済ませて、乾杯して。
さあご飯に手をつけましょうかってタイミングで、こーじくんが叫んだ。
深「納得？なにが？」
向「みんな気づかんの？」
岩「だから何が」
佐「こーじ座ったら？」
A「あっ、大ちゃん危ないよ、コップ倒れる。翔太くんそっちよせて」
渡「ん」
向「それそれぇー！！！！」
SN「「？？？」」
それ？どれ？コップ？ほら、みんなキョトンやん。
向「いつのまにかさっくんとしょっぴーだけタメ口になっとるん、ずるいやん！」
え？そこ？
ラ「俺もだよー、ねー、Aちゃん」
A「そうだね」
向「ラウはええねん、コドモやから」
ラ「成人してるよ？」
向「ええねん。けどさっくんとかしょっぴーはタメ口やのに、俺は違うのなんで！？」
すーごい剣幕で捲し立てるこーじくん…え、え、え、なにが？どゆこと？
阿「あー、確かにそうだね」
宮「気にしてなかったけど、理由は聞きたいな」
目「ラウはよくて俺はだめな理由もお願いします」
全員の視線がこっちにくる。
え、わたし？わたしの話なの！？
A「ラウくんは…かわいいから…HiHi Jetsより年下だから、HiHi Jetsがタメ口でラウくんがタメ口じゃない理由が見当たらなかったから…で」
佐「俺としょったは、同い年だから」
渡「ん」
深「えっ、おれは！？おれも同い年よ！？」
渡「ジジィは黙っとけ」
深「ひどくなぁい！？」
宮「同級生ってくくりなら俺もなんだけど」
渡「涼太は年下」
宮「暴論だろ」
向「えっ、ちょ、いつからなん？いつからタメ口になったん？」
いつから…いつから？
A「…一緒に、夜、いてくれたときから、かな」
佐「そだね。最初に泊まった日だね」
渡「気ぃ使うな、だからもう敬語使うなってなったんだよ」
A「そうだね笑 今思えば謎の理論だわ笑」
そうだね、あの夜からだ。
寝ても起きちゃう私をずっと大ちゃんがぎゅーってしてくれて頭撫でてくれて、翔太くんが背中をずっとさすってくれて。
あの時、ごめんなさいっていったら、そうやって言ってくれたんだ。
A「あれから、タメ口、です」
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作者名：まめ
| 作成日時：2023年2月2日 6時
