深澤side ページ5
渡「おまえ…性格わりぃな」
A「うっせぇ渡辺。こーゆーのは、『イイ性格してる』っていうんだよ」
佐「なんかさー、裏番！って感じしたわー」
A「お褒めに預かり光栄です」
橋「なになに？くすちゃん裏番張ってたの？」
猪「え、ちょ、そこもっと詳しく」
あのあと。
撮影続行は不可能、ということで。スタジオの方は一旦解散。
俺らはファミレスで集合して、お疲れ様会と言う名の夕飯をとることになった。
けど話はもっぱらさっきのこと。と、Aちゃん裏番歴。
Aちゃんが選んだのは、あいつらにとってはある意味一番酷な道。
弱味を握られた状態で、ずっと仕事を続けなければならない。
いつバラされるかわからない、明日には警察がくるかもしれない、そんなハラハラした毎日を送らないといけない。
…さぞや、拷問だろう。
まぁそれでも、俺の怒りはおさまんないんだけどね。
マジあいつら許さねぇ。Aちゃんの手前、引くけど…もし一緒に仕事することがあれば、絶対シメる。
井「けどさ、なんでくすちゃん、あそこが草嶺社の子会社って知ってたの」
A「ん？」
作「そうそう、今見たけど、ホームページにも載ってないじゃん」
A「あ、それはねーー」
??「あ、A、大丈夫やった？」
見知らぬ声に顔を上げると、おお、イケメン。だれ。
A「おーぎ！」
大「急に連絡来たときは何かと思ったわ」
A「へへ、ごめん、ありがとね」
大「え、ここ、コブできてんじゃん、大丈夫？」
A「大丈夫大丈夫」
大「お前の頭がバカになったら困るんやけど」
A「大丈夫やおーー」
大「お前の大丈夫は信用できないんやおねーーーー」
A「うにーーーほっぺひっぱるのやめてーーー」
え？女性？男性？
背は佐久間くらい。めっちゃイケメンなんすけど。めっちゃ気軽に頭とか顔とか触ってるし。
化粧してるけど、いま普通に男性も化粧する時代だし…え？
ほら、佐久間となべの目がやべぇよ わら
橋「え、だれっすか？」
A「あ、ごめんごめん、高校時代の友人で、おーぎ。草嶺の社員で、『真美眼(しんびがん)』って雑誌の編集長してる」
大「大儀祥子といいます、よろしく！」
佐「女性！」
渡「えっ！真美眼って、美容系の雑誌っすよね。俺買ってます」
大「え？ほんと？ありがとうございます！」
女性と知って、急に仲良くなるあたり、こいつらだな わら
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作者名：まめ
| 作成日時：2022年12月25日 9時
