通達 ページ35
あの事件から早くも10日がたとうとしている。
あれからというもの…Snow ManやSixTONESのメンバーは過保護になってしまったようで。わたしが帰る時間には必ず事務所にいて。車を置いたわたしを見つけては、マンションまで送ってくれるようになった。
…そこまでせんでもええやん、と思うけど。
俺らが心配なの！と言いきられてしまっては、どうしようもない。甘んじて、受け入れている。
…大ちゃんには、会えていない。
そして。
古田「あ、楠さん。ちょっと」
A「あ、はい！」
朝の全体朝礼が終わり、ウチのチーフマネージャーの古田さんに呼ばれる。なんだなんだ、新しい案件か！
古田「明日からね、ウチにまた研修を終えた新人マネージャーが入ることになったんだよね」
A「おぉ！！ついに！！」
古田「でね、ウチ、メンバー５人じゃんね。３人も要らないよなってことになってね」
A「おぉ！？」
古田「でもね、楠さんはすごく使える人だからね…社内で相談したんだけどね」
A「はい。クビじゃなければなんでもいいです！」
古田「優秀な人材、クビにはしないよ笑 でね？
楠さん…
Snow Manのマネージャーに、戻ってほしいんだよね」
.
.
A「え？」
.
古「いやね、Snow Man、例の事件からマネージャー２人でやってるじゃんね？流石に辛いよってなってね。だけどタイミング的にも、最近の仕事量的にも、新人入れてトレーニングしながらはキツイってなってね。
ほら、楠さんがいたときは楡崎がまだいたけどね、今はもういないからね」
A「…はい」
古「だから、ある程度使える人がほしいってことでね」
A「はい…」
古「メンバーとも相談したんだって。満場一致で、楠さんがいいってなったんだって」
A「……っ……はいっ……」
古「なってもらえるかな、Snow Manのマネージャーに」
A「…はい！ありがたく。お受けします！」
これは、ほんと、想定外。
戻れる。
Snow Manの皆のところに戻れる。
嬉しい、嬉しい、嬉しい！！
古「引き継ぎもあるからね、異動は１週間後ね」
A「わかりました」
古「あと少しね、よろしくお願いしますね」
A「こちらこそ、よろしくお願いいたします！」
あと１週間。
まずは、HiHi Jetsのために、できることを頑張ろう！
胸を張って、Snow Manのところに帰れるように。
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作者名：まめ
| 作成日時：2022年12月25日 9時
