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いつも通り、事務所からマンションへ向かい…一言。
A「……晩御飯めんどい…買うか…」
小さい声だけど。私、声通るから。聞こえてるよね。
踵を返して、細い道へ。
来い。
さぁ。
来い。
後ろから聞こえる、足音。
…
来た。
A「誰！？」
??「…！？ …ﾁｯ」
舌打ちと共に、向かってくる足音。
暗くてよく見えないから気配を辿る。
身長は…ふっかさんかこーじくんくらいか。
細身。
体幹は…いまいち。
これなら制圧できる！
A「…くっ！」
組もうとしてくる腕を払って、足刀。
おお、避けた。反射神経はいいのか。やるな。
それでも向かってくる。根性はあるらしいね。
A「はっ！」
また組もうとしてくるから…かわして、今度は手刀。
当たったけど…入ってはない。うまく逃げられてる…くそっ…
ここでも身長差が邪魔をする。入れたいところに入れられない。
??「おとなしくしろっ…」
A「こっちのセリフ！」
一進一退の攻防が続く…
思ったより強いな、こいつ…なんだよ…
??「こうなったら…」
取り出した光るもの。
あれは…ナイフ？
得物使うなんて卑怯だろ…
使わせる前に制圧しないとヤバイな…！！
??「ぅおおっ！」
A「ふっ！」
ナイフを間一髪でかわして、足刀蹴。
??「…ぐっ…」
手応えあり、入った。このまま…
A「！！？？」
目に、衝撃。
砂、かけられた。くそっ…
相手の状態を見ようと目をこらしてたから、避けるのも目を瞑るのも遅れた。やばい！
ﾄﾞｶｯ！！
A「…くっ…」
腹に、一発。避けたからかすっただけ、だけど、避けた瞬間に足元の空き缶？を踏んでバランスを崩した。
瞬間
A「……ｶﾊｯ……」
壁に、押し付けられる。
目の前には、男の顔と、振り挙げられた、光るナイフ。
ヤバイ！！！！
.
思わず目を瞑る。
.
刹那。
.
??「やめろ！！！！！」
.
声が、聞こえた。
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作者名：まめ
| 作成日時：2022年12月25日 9時
