スノのマネージャーはミニサイズ！そのなな！ (ページ19)

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宮舘side ページ19

今日は姫を師匠が、俺らを宗親さんが教えて下さるらしい。宗親さんも師匠と一緒にお弟子さんを教えているのだとか。素晴らしいね。

師「宗親！Aも受け身からやりたいらしいから、最初だけ一緒にやるぞ」

宗「相変わらずですね！ではそうしましょう！」

宮「相変わらず、とは」

宗「Aちゃんは、どんなに段位が上がっても自主練は必ず基礎の受け身から始めていたんです。僕らはそれをみて、真似したものです」

A「だってこないだ受け身失敗したんだもん。鈍ってるから鍛え直さないと」

宗「そういうのが、流石だっていうの。俺もやろ、受け身」

…なるほど。しっかりしているのは、昔からなんだね。

全員で受け身をやる。たかが受け身、されど受け身。なかなか難しい…これは勉強になる。なかなか息が上がる…照も普段やらない動きだからか息が上がってる、珍しい。
だけど生き生きしてる。わかるよ、楽しいね。

師「そこまで！よし、A、やるぞ。なにやりたいんだ」

A「怪我させたくないからなぁ…柔法かなぁ…」

師「投げ技はお前の腕だと絶対怪我させるぞ」

A「そうねぇ…まぁなんとなく使えそうなの…最後に乱捕をお願いしたいかなぁ」

師「ストーカー相手なら固めもあった方がいいだろう。じゃあ順番に行こうか」

A「お願いします！」

…何を言っているか全然わからないけど…とりあえず、姫が強そうってのはわかった。
母さんとどっちが強いかな…血を見そうだからやめよう。

岩「あの、宗親さん…Aちゃんって強いんですか」

宗「強いかはわかりません。ですがすごく優秀でした。三段は17歳以上しかとれないんですけど、Aちゃんは8月に17歳を迎えたその後の10月の試験で三段をとったそうです。部活に集中したいから、と、三段をとったら辞めたそうですが」

宮「それは…すごいですね」

宗「すごいです。うちの道院では最年少ですね。さ、僕らもやりましょう」

…すごい。これは、俺らではかなわないな。

宗親さんの教え方はすごく丁寧で。
最初は突きなどを教えてくれていたのだが、Aちゃんをストーカーから守りたいと伝えたら、攻撃を躱す技などを教えてくれた。
そもそも少林寺拳法は、攻撃をするものではなく、護身術だそうで。攻撃を躱してから、身を守るために攻撃をするそうだ。

師匠に投げられたり締められたりするAちゃんを横目に。
俺らは俺らのできることを、教えてもらった。