お稽古へ ページ16
どうしてこうなった。
はい、わたし、いま、品川駅。
これから切符を買って、地元岐阜県に帰りまして、懐かしの師匠に少林寺拳法を習う…んですが。
目の前にいる、ノッポさんふたり。
番犬とロイヤル。
ひかるくんと舘さん。
…なんでいるの？しかもなんか、でかいかばん持ってるし。
A「えっ…と、お二人はどうしてここに」
岩「えっ」
宮「えっ」
A「えっ」
…えっ？
いやいや、こちらの台詞。なに、いて当たり前でしょ？みたいな顔してんの。
A「どこかへおでかけですか」
岩「えっ、岐阜県」
宮「あれ、姫もしかして、ふっかから連絡来てない？」
A「ふっかさん？」
岩「ちょ、電話してみるわ
…
あ、ふっか？俺。お前さぁ、Aちゃんに今日のこと言ってないの？
は？
あー、わかった、まってて
Aちゃん、ふっかが替わってって」
A「あっ、はい。もしもし」
深『あー！Aちゃん、おはよー！』
A「おはようございます」
深『今日さー、少林寺拳法でしょ？』
A「はい、そうですけど…」
深『こないださ、メンバーに手紙のことと、こんどお稽古いくんだよーって話したら２人が、自分も休みだから行きたいって言い出してさー』
A「はい！？」
深『つれてってやってー！じゃ、俺仕事だからー！』
A「は！？ちょ、え！？」
反論しようにも、電話口から聞こえるのは終話を告げる通知音のみ…はーーーーん…もーーーー…
A「ひかるくん、スマホ、ありがとうございました」
岩「いや、それはいいんだけど…ごめん、まさか聞いてないとおもわなかった…」
A「ちょっと師匠に連絡してきます。たぶん大丈夫なんで」
宮「ありがとう、ごめんね」
A「大丈夫です、こんどふっかさんシメます」
岩「やば笑」
師匠に電話したら、二つ返事でＯＫがもらえて。
お二人に伝えたら安堵の表情。ただ２人と一緒となると、さすがに普通車ではだめだから…グリーン車か…出費が…
岩「グリーン車の分の料金は俺らが出すよ」
A「いやいやそんな！」
宮「大丈夫、ふっかに請求するから」
A「あっ、ならお願いします」
ふっかさんめ！！！払え！！！！
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作者名：まめ
| 作成日時：2022年12月25日 9時
