渡辺side ページ30
岩「はい、正座」
渡「ハイ」
照の前に正座をする。毛足の長いラグの上な所に、照の優しさを感じる。
正座させられる時は、ガチ説教の時。本気ですね、岩本サン…
岩「Aちゃんが起きるといけないから、小さい声で手短にいくよ」
渡「ハイ」
岩「女の子の日、気づかなかったのは仕方ない。俺らは男だから、わからないことばかりだから」
渡「ハイ」
岩「けど、違和感というか、いつもと違うって事には気づけたよな？」
渡「…後から…気づきました…」
岩「朝から気づけなかったの」
渡「…気づけた…はずです…」
岩「うん。で、その後の叱り方が…」
主に、涼太と同じこと叱られて。
怒鳴られるかと思ってたから静かに叱られていることにすこし拍子抜けしたけど、そっちのほうがジワジワきて、メンタル削られていく…
岩「…Aちゃんに、おまえもSnow Manの一員だって自覚しろ、みたいなこと言ったんだって？」
渡「そんな感じのこと、いいました…」
岩「Aちゃんが。わかってないって、ほんとに思ってる？」
渡「………あの後」
岩「うん」
渡「マネージャーバッグを開ける機会があって、みてみたら」
岩「うん」
渡「昔の、滝沢歌舞伎のパンフレットと同時期の雑誌が入ってて」
岩「うん」
渡「こいつも、勉強してんだなって、知ろうとしてんだなって、Snow Manの歴史に、追い付こうと、してるんだ、って」
やべぇ、泣く
渡「…っ…こいつ、よく泣くなって、思ってたけど、泣くときって、ぜったい、Snow Manに、迷惑かけたなって、思った、とき、で」
岩「うん」
渡「おれ、そんなこいつ、に、なに言ってんだ、って」
岩「うん」
渡「楠、は、こんなに、俺らのために、がんば、って、て、なのに、俺、ひどいこと、っ」
岩「そうだな」
渡「…っ…」
岩「目が覚めたら、もっかい謝ろっか」
渡「…っん…」
宮「姫もね、言ってたよ。翔太くんが珍しくしおらしく謝っててびっくりしたって。ちゃんと謝れたんだね」
渡「けど、たりな、あいつ、相手、だと、うまく、謝れ、ない、」
宮「大丈夫。伝わってるよ。姫も自分が悪かったからって言ってる。２人でもう一回謝って、そんでこの話は終わりにしよう」
渡「…ん…」
照も涼太も、強く責めたりしない。
さっくんもそうだった。
俺が、Snow Manのためを思ってたって、わかってるから。
けど、それは楠も一緒で。楠も、Snow Manのためを思ってる。
謝ろう、もう一回。
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優稀(プロフ) - このお話の翔太くんと楠ちゃんのやり取りが可愛いです！！もうニマニマしながら読んでます。 (2023年1月31日 0時) (
レス) @page23 id: dceea43df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめ
| 作成日時：2022年12月2日 5時
