スノのマネージャーはミニサイズ！そのご！ (ページ22)

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渡辺side ページ22

悩みながら病室に戻ると、目が覚めたのだろう楠が点滴を抜こうとしていた。

渡「ちょ！おま、なにやってんだよ！

…！！」

その目には、涙。
こぼれてはいないけど、今にも決壊しそうな量が、くりくりの目にたまっている。

A「あの…わたし…ごめいわくを…ごめんなさい…もうだいじょうぶなので、すぐうごけるので」

渡「ダメだって！点滴終わるまで大人しくしてろよ！」

A「けどしょーたくんつかれてるし、ごめんなさい、すぐにおくって」

渡「ばか、そんな身体で運転できないだろ！」

A「あっ…そうか…あっじゃあしょーたくんじむしょのくるまでかえってください、わたしたくしーで」

渡「いやいや、ダメだろ！」

A「…じゃあどーすればいいんですかぁ…おつかれのしょーたくんに…きょうたっくさんごめいわくをおかけして…これいじょう…すのーまんにめいわくかけたくない…しょーたくんにきらわれたくないのに…ぅー…ごめんなさい…」

こいつ…
すげぇ、涙、こらえてる。
目が覚めたばっかの舌足らずなしゃべり方が、だんだん涙声になってるけど、涙はこぼれない。
前もみたな、こんな姿…泣きそうなのを、こらえて、こらえて。

こいつが泣くのは、いっつも、Snow Manに迷惑かけたなって思ったときだな。

わかってんじゃん、こいつだって。自分が、Snow Manの一員だって。
わかってんのに、何してんだ、俺…

渡「…ごめん…」

A「しょーたくんはなにもわるくないですよぅ…」

渡「お前の話、聞かなかった」

A「…わたしがいわなかったのがいけないんですよ…」

渡「話す隙を与えなかった俺が悪い」

A「ちがいますよぅ…わたしがいわなかったから…いえばよかったんです、ごめんなさい…」

渡「だから違うって！」

あ…やべ…
思わずだきしめちゃった。
ここまできたら戻れねぇな…

渡「とりあえずお前、一回泣け。泣き顔見せたくないなら、これで見えねぇから」

A「ふぇ？」

渡「お前は悪くない。まずそこから」

A「ぅー…わたしがわるいんです…」

渡「違うって。とりあえずお前さ、今女子の日なんだろ？」

A「はぃ…」

渡「とりあえずさ、その日にお前の身体に起こる事、全部話せ」

A「えっ…」

渡「俺らも、知っときたいの、お前のこと。俺はともかく…あいつらはお前の事が好きみたいだから」

A「…はい…」

…こんな姿、絶対メンバーには見せられねぇな…