先輩の深澤さん ページ4
深「ねぇ、楠ちゃんいるー？」
女「あっ、呼んできます！」
深「いるのね、あんがと。俺が行くからいいよん」
なんか呼ばれた？と入り口を見ると、うわあ、今度はふっかさんか。
佐「げ！深澤さんじゃん…仕事増える…」
深澤さんってことは、上司か、なるほど。
しかもモテるんですね。話しかけられた女性社員、目がハートになっておりましたよ。一般にいたらほんとにモテるんだ…
深「くーすちゃん」
うわ、新鮮な呼ばれ方。
A「はい」
深「あーいいね、その目。俺に靡かない子、好きよ」
A「それはどうも」
深「というわけで、そんな楠ちゃんにプレゼント」
ドサッと置かれたのは、１束の書類。
どこからどうみても、仕事。
深「これ、まとめてほしいんだよね。1週間以内でいいよ」
A「1週間いただけるんですか」
深「え？ああ、もちろん」
A「３日あればできますが」
深「ふふん、さすが。頼んだよ。ほんとに３日で終わったらデートしたげる」
あー、またきゃあ。
やめてよほんと…
てかこの量なら２日でできる。余裕をみて３日って言っただけ。ブラック出身なめんなよ。
A「デートは結構です。では、いまやっているものが終わり次第とりかかりますので」
深「あら、つれないよねぇ。そう言うとこすき。じゃ、よろしくねー」
A「はい」
ふらふらとまた外へ…なんやったんや。
ま、お仕事しましょ。
佐「Aちゃん…ほんとにだいじよーぶ？３日とか」
A「ん？大丈夫、余裕。心配してくれてありがとね」
佐「…デート、しないよね？」
A「しないよ笑」
佐「にゃ！よかった！」
またにこにこ。なんなん。
さ、お仕事、お仕事。
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作者名：まめ
| 作成日時：2023年8月13日 20時
