同期の目黒くん ページ3
パソコンとにらめっこしていると、横からすっと出てきたもの。え、なに、これ、おやつ？
顔を上げると…
A「め、め、くん」
目「ん？あ、ごめん、驚かせた？」
佐「おー！目黒！お帰りー！」
イケメン！！！めめくん！！！
え、あ、スーツ似合う、かっこいい、顔がいい。
A「目黒くん、」
目「ただいま。お土産、りんごパイ。りんご好きだったでしょ」
A「あ、すき、ありがとう」
佐「お前完全にAちゃんの好みでお土産かってきただろー！」
目「当たり前じゃん、悪い？」
佐「べつにいいけどぉ！」
えーと、めめくんは、そうだ、営業部。広告とるために、全国駆け回ってる。
今回も青森に１泊で行ってきて…で、今日帰ってくるんだ、そうだ。部署違うから部屋も違うのにわざわざ来てくれたのか…申し訳ないな…
A「ありがと、わざわざ」
目「ん？いえいえ」
佐「Aちゃんに会うためなら軽いよな、こんなの」
目「当然」
A「どゆこと？」
目「あ、その顔かわいい」
はは、って笑う。
周りの女子がきゃあって言う。
ああ、相変わらずだね。
A「なんか、お礼…なんか持ってたかな…」
目「ほっぺにちゅーでもいいよ」
A「はぇ？」
また、きゃあ。
男性の、またやってるわ感。
ああ、いつものことなのか。
A「しません。あ、ブレイク、大ちゃんとコーヒー行くんだけど一緒に行く？」
目「マジで？行く。てか大ちゃんってなに」
佐「えぇーーー、２人で行きたかったのになぁーーーー」
目「ねぇ大ちゃんってなに」
佐「はい、じゃあ目黒は自分のデスクにもどれー！！！」
目「ねぇ」
ぐいぐい押されて出ていく目黒くん。
なんだったんだ。
さ、お仕事。
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作者名：まめ
| 作成日時：2023年8月13日 20時
