クイズ部ってなーに？ ページ25
送迎デー、最後は阿部さん。
阿部さんはスタジオまでお迎えに行って、家まで送り届けるターン。阿部さんを送り届けて、車を返したらわたしの今日の仕事も終わり！運転ばっかりだからさすがに少々疲れました…外も暗いし、あと少し、がんばる！
向かうはハウススタジオ。今日は阿部さんは、そこで雑誌の撮影をしていらっしゃいます。２誌連続企画だったかなんだかで。
着いた家は、本物のおうち。ここではドラマとかも撮られるらしい。普通のおうち。
なので、駐車場がある。駐車場に車を停めて、普通の玄関から中に入る。普通の玄関を通って普通のキッチンの横を通って普通のリビングにいくと…いたいた、阿部さん。
もう終わったのかな、私服に戻ってスタッフさんたちと楽しくお話をしている。
あまりに楽しそうにお話されているなら声をかけようか悩んだけど…悩んでいる間に、向こうがわたしに気づいてくれた。
阿「楠さん、お疲れ様です」
A「お疲れ様です、阿部さん。帰りましょうか」
阿「はい、皆さんお疲れ様でした、ありがとうございました」
A「お世話になりました、ありがとうございました」
スタッフさんにお礼とご挨拶をし、見送られて帰路に着く。
おお、月が明るい…
阿「楠さん、このあと予定あります？」
A「え？阿部さんを送ったら私の仕事は終わりなので帰るだけですよ」
阿「あ、そしたら僕に時間貰えませんか」
A「へ？」
阿「ごはん食べませんか、おごりますよ」
A「へ？」
お？これはどういうことだ？ごはんのお誘い？どういうことだ？
阿「そんなに深く考えないでください笑 先日、ほら、ノート貰った日。あの日にクイズ部の集まりにお誘いしましたよね。今日このあとクイズ部でごはんなんで、よかったらと思いまして」
A「あ！あーー…」
そういうことね。
うわー、マジか…まさか本当に誘われるとは思わなかったと言うかあれが本気だとは思わなかったですよほんとに。うわ…行きたくない…
A「けどわたし車返しに行かなきゃなんで…」
阿「事務所ですよね？僕も一緒に行きますよ。店は事務所の近くなんで、車返したら歩くかタクシーで行きましょう」
A「いや、そんな、わたしなんかと一緒にいたら撮られてしまうかも…」
阿「楠さんスーツだから大丈夫ですよ笑 どこからどうみてもマネージャーです。それに1対1ならともかくメンバー多いんで笑」
やべぇ…逃げ道がない…
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作者名：まめ
| 作成日時：2022年11月11日 20時
