ロイヤル ページ9
(楠side)
康二くんが壁を操作して、ドアが開いて。
いつものマスターにご挨拶して、中に入る。
案内されたのは、20人は入れるんじゃないかってくらい広い個室。すご、こんな部屋あったんや…
向「マスター、こんな部屋ええの？」
マ「今日は誰もご利用になりませんから…どうぞ」
向「ありがとぉ！ほら、行こ」
A「うん」
中に入るとメンバーがもう各々くつろいでいて。
テーブルの上には早くもドリンクが乗っていたりした。
佐「あ！きたきた、おっちー！」
阿「楠さんの分は明太パスタ頼んどいたけど良かった？いやだったら俺が食べるから」
A「あ、大丈夫です、ありがとうございます」
ラ「のみものは？」
目「お酒いく？」
岩「その前に座らせてあげろよ」
そう、早く座りたいねん。
えっと…空いている場所は…
宮「姫、こっちおいで」
ぽん、ぽん、と隣を指される。
おや、だてさん、めずらしい。
A「どうしました？」
宮「ここに座って」
A「はい？うわっ！」
渡「え、ちょ、涼太！？」
掘りごたつ状の席に座ったとたんに片足をつかまれて、床に片足だけ載せられる。
へ！？なに！？
そのままヒールを脱がされて…
宮「よく、ここまで我慢したね」
あらわになったのは、血がにじむかかと。
慣れないヒールで靴擦れを起こしたのだ。
A「最近…スニーカーばっかだったし…こんな高いヒールはかないから…」
宮「うん、よく頑張ったね」
おしぼりで血と、そのまま足全体をぬぐって。
ぺたり、と絆創膏を貼ってくれて。
A「……ん……」
優しく、足を撫でてくれる。
うん、くすぐったい。
けど、なんか、ロイヤルや。
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作者名：まめ
| 作成日時：2023年8月1日 17時
