検索窓
今日:14 hit、昨日:71 hit、合計:81,412 hit

男の子 ページ8

(楠side)



康二くんが運転してくれた社用車を降りると、外はもう真っ暗。まあそうよね、夕方から始まったパーティーだもんね。
雨が降ったのかな、道路も、木々も濡れてる。

だからか、いつもよりも…





A「ちょっと、肌寒い、な」





ふるるっと震える。
ドレスって、とくにこれはシフォン素材だから、薄手で風通しもよくて…しかもフレンチスリーブなんてほぼノースリーブやん、寒いて。

しゃーないな…えっと…最初に着てたスーツのジャケットがあるはず…





向「ん?どうしたん?」






後ろから、声。
返却の手続き終わったんやな、もうほんとありがたいわ…






A「車、ありがとぉ」

向「いや、それはええんやけど…寒いん?」

A「ん?ちょっとね。スーツのジャケットがあるからそれ羽織ろうかなって…どこや…この紙袋か…」

向「…」






ふわっ



腕に触れる感覚。





見ると、今まで康二くんが着てたジャケットが。






A「あ、ありがとう、けどええよ、あるから」

向「ええねん。こういう時は、ありがたく羽織っとくもんやで?」

A「…そういうもん?」

向「そういうもん」

A「…ありがと」

向「ほんとは荷物も持ちたいんやけどなー」

A「それは遠慮します」





すご。男の子らしいこと言ってる。

うん。

康二くんの体温が残っとって、あったかいわ。

ロイヤル→←安心



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (188 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
621人がお気に入り
設定タグ:snowman , SnowMan , マネージャー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まめ | 作成日時:2023年8月1日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。