俺らの姫は俺らのもの！ (ページ6)

今日:66 hit、昨日:71 hit、合計:81,464 hit

帰ろうページ6

(渡辺side)

渡「肌に関しましては、ジャニーズの中でも僕はかなりこだわっているほうでして…」

挨拶が順調に進み、もう間もなく終わるかな…というタイミングで、ふと視線をやると。
楠が、知らないヤローに話しかけられているのが目に入った。

え、ほかの同級生の皆さんは？と探してみると、大儀さんは進行役の方と打ち合わせをしているし、ほかのみなさんもそれぞれ挨拶をしたりして楠にかまっている余裕はなさそう。
てかあのヤロー、どうみても鼻の下伸びてやがる。ぜってぇナンパだろ、あれ！

渡「今後も、『真美眼』のさらなる発展のためにお手伝いできればと思っておりますので、よろしくお願いいたします！」

司会「ありがとうございましたー！渡辺翔太さんでした、今一度大きな拍手をお送りください！」

わー！パチパチパチ…

拍手に笑顔でお辞儀を返し、ステージから降りて小走りで向かう。
向かう先、楠の肩を抱くヤロー。こいつはそんな簡単に肩を抱いていい女じゃねえんだよ！

渡「すんません、こいつ、俺のツレなんで」

手を払い、肩を抱き返し。
しっかり目を見て告げると、明らかにうろたえだしたヤロー。なんだよ。

客「え、あ、SnowMan,の？」

渡「こいつ、うちのマネージャーなんで。俺らのなんで。じゃ、失礼します。ほら、いくぞ」

A「え、う、うん」

肩を抱いたまま、出口へ。向かうとすでにそこには、大儀さんをはじめ同級生の面々がそろっていた。

大「帰ります？」

渡「いっすか」

吉「マジであの男あり得ない」

松「誘惑してこっぴどく振ってくるね♪」

山「頼んだわ」

真「そのドレスはまた今度返してくれればいいから」

正直、もうあんなヤローがいるここに、楠を置いときたくなかったから。

大「なつが、阿部さんに連絡してくれてて。迎えに来てくれるみたいですよ」

A「え、けどわたし車あるよ」

渡「そんなのはどうとでもなんだろ。ほら、行くぞ」

吉「じゃね。ぎゅ」

松「ばいばい、Aちゃん。またね」

山「撮った写真はLINEで送るから！」

真「じゃね」

A「あ、じゃ、またね」

あわあわする楠の手を引いて、エントランスへ向かうと。

うわぁ、勢ぞろいじゃねぇか。