大型犬 ページ12
(楠side)
そのままもくもくとパスタを頂いておりますと、正面からキラキラした目で見つめられる視線。そろそろいたたまれなくなったので触れてみますか。
A「…どしたの、ラウくん?」
ラ「いつ僕の番?」
あ、僕、だ。甘えたモードだ。
A「僕の番、とは?」
ラ「いつこっち来てくれる?」
岩「いま俺の時間だからだめ」
ラ「いつ終わるのー?」
岩「Aちゃんがパスタを食べ終わったら」
ラ「それ終わんないじゃん!ねえAさん、僕んとこきてー!」
あれは行かないと収まらないやつだな。ひかるくんもそれはわかってるだろうから、よいしょ、と身体を起こして立ち上がる。
ほらやっぱり、簡単にお腹の手をほどいてくれた。みんなラウくんには甘い。
そのままラウくんの隣に座ると、またキラキラの瞳が見つめてくる…ああ純粋な目ってこわい…
A「どしたの?今日は甘えたなの?」
ラ「なんか、ドレスのAさん見慣れないからさ、緊張しちゃうね」
渡「中身はそのまんまだぞ」
A「だそうよ」
ラ「それでもさ、かわいいもん」
おおおおお、この子は言葉で甘やかしてくれるのね…そんなピュアピュアな目で…
A「ラウくんの方が、ドレス似合うと思うよ」
ラ「ありがと♡でもAさんのドレス姿の方が、僕は見たいなぁ」
A「………お口がお上手」
ラ「本音だもん♪」
なんなんだこの子は…すえおそろしす…
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作者名:まめ | 作成日時:2023年8月1日 17時