番犬 ページ11
(楠side)
そのまま、大ちゃんと照くんの間に座らされる。目の前にはさっき頼んだ梅酒ソーダとパスタ。もうここに来る予定やったんやな、最初から。
あ、けどあれや…ヒール、だてさんのところに置きっぱなし…取りに行かなきゃ、邪魔になっちゃう。
よいしょっと立ち上がろうとすると、引っ張られる服。引っ張ってる手の主は、照くん。およ?
岩「どこいくの」
A「靴、だてさんのとこに置いて来ちゃったから」
岩「ここにいて。だてさん、Aちゃんの靴ちょうだい」
宮「おや。……はい、どうぞ」
A「ありがとうございます」
宮「どういたしまして」
ああああ持ってきてもらってしまったよなんかごめんなさいほんと…
足元に靴を置きなおして、よいしょ、と座りなおそうとするとまたひっぱらっれる服。あかんてこれ真由加のやつやねんから、のびる。伸びんか。
岩「ねぇ、この服康二の?」
A「え?」
岩「男物じゃん。康二の?」
A「あ、そうそう。外がね、肌寒かったから貸してくれたんです」
岩「ふーん…」
そういうとおもむろに、かけていた康二くんのシャツをとって、カバンから出したパーカーを上からずぼっと…へ!?なに!?
A「…ぷはっ!!なに!?なに!?」
岩「こっちのほうがあったかいでしょ。それで…ここね」
A「おおおおお」
また、足の間、ですか…そのぬいぐるみポジションに私置くの、好きですねあなた…
岩「…かわいい」
A「へ?」
岩「かわいい、けど、やっぱ黄色のほうが似合うと思うよ」
A「へ、は、ありがとうございます…」
岩「けど、俺ら以外の男に見せちゃだぁめ」
A「へ!?」
いやいやいや、それは無理では!?!?!?
これが噂の、おもおも独占欲ひーくんってやつですね!?
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作者名:まめ | 作成日時:2023年8月1日 17時