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A「大ちゃん！」
佐「あ！Aちゃん、おっちー！」
ピンクのふわふわヘアーの大ちゃん。いつもみたいにダボっとした服装で、出入り口に立っていた。
A「なんでいるの？今日ラジオやったよね？」
佐「うん。けど、終わったから」
かえろーって言って、キャップを深くかぶって、トレードマークのピンクを半分以上隠す。
え、これは、一緒に帰る雰囲気か？
A「これは、えっと、どういう状況？」
佐「俺の車はAちゃんちの駐車場。そこからここまで歩いてきて、いま一緒に帰ろうとしている状況」
A「は！？なにやってんのあなた」
佐「ははは、ナイスツッコミ笑」
いや、ははは、じゃなくてやね、おかしいでしょこの状況、どう考えても！
てかそもそも、マネージャーとタレントが仕事でもないのに夜道を並んで歩いていることすら、おかしいんやから！！
A「大ちゃん、ほんとになんで…」
佐「だってAちゃん、疲れてるでしょ」
A「…うん…」
佐「実はさ、おれも、きょうちょーっと、疲れちゃって…いろいろ、あって、さ…」
A「うん」
佐「一緒にお話ししながら、お散歩したいなって思ったんだよね」
いろいろ、が、なにかはわからない。
人の機微に敏感なこの人だから、何か思うことがあったのかもしれない。
帽子のツバをくっと下げた、その下の表情は、確かに少し疲れているようにも見える。
佐「だから、一緒に帰ってくれると嬉しいな」
A「…うん、ありがと」
佐「にゃはは、ありがとはこっちのセリフー！ありがとね、つきあってくれて！」
そのまま。
何を話すでもなく、他愛もないことを言っては、笑い、沈黙が訪れ
そんな、わずか15分のお散歩だったんだけど。
なんか、すごく、癒された。
.
うん、やっぱりわたしは、ＳｎｏｗＭａｎがいいな。
...end
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作者名：まめ
| 作成日時：2023年5月3日 13時
