蚊帳の外の話

計画その２ ページ16

車に座って…乗って？２人の姿を見守りながら、ふっかさんの計画を聞く。
あっ、大介くんがこけた。わあ、ひぃくんすごい顔笑えっ、絆創膏持ってんの？わたしより女子力高いな。あ、どっかいった。トイレで洗うのかな。




深「ラッキー。でさ、この後なんだけど、夜集まる予定してんじゃん。で、どっかのタイミングでなんか理由つけてふたりきりにしようと思ってんだよね」

A「電飾あるもんね。一番雰囲気あんのは池のとこじゃん？」

深「イルミネーションって言えよ」




いやいや、電飾じゃん？
校内の夜の電飾を作る権利は、３年生の、機械科と情報工学科と電気科の成績それぞれトップ3のメンバーに与えられる。 今回のメンバーには女子が４人いるから、なかなかにロマンティックなものになっていると聞いてる。
昨日ちらっとみたけど…なんかすごくすてきだった。

あれは…告白したくなるんじゃない？知らんけど。




A「おっけ。じゃあその場を離れる理由を考えといたらいいわけね？」

深「そ。まぁとりあえず離れさえすればさ、あとはまた集まりゃいいのよ」

A「そうね。じゃ、そういうことで」

深「ん、よろしく。お、ナイスタイミング、みんな戻ってきた」

A「お。」





見ると、ランデブー(古)から戻ってきたしょっぴーとだてさま、絆創膏を手に貼った大介くんと情けない顔のひぃくん。みんなまとめて戻ってきた。

降りよっか、と一声かけてくれて、差し出された手。
これはエスコートというやつでは。初めてされます…この人チャラいけど…なんというか…出来る人や。うん。




深「おっかえりー」

岩「あっ、ふっか！Aになんもしてぇだろうな？」

深「ちょいまち、そんな俺信用ない？」

渡「なに？なんかあったの」

佐「Aちゃんとふっかが、あの車でふたりきりになってて」

宮「それは危険だね、姫、大丈夫だった？」

A「大丈夫だけど…ふっかさん、そんなに女の子に手ぇだしまくってんの？」

深「ナンパはするけど、そんな軽々しく手はださないよ！」




謎の主張をされて…とりあえずふっかさんがちょっと女の敵ってのはわかった。いい人だけどね。

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