腰が胸で、胸が腰で ページ7
スタジオの駐車場に車を停める。さっき言われたように、後部座席のドアは開けなかった。ドキドキしたけど、お二人はなんのためらいもなくドアを開け、自分で出て、自分でドアを閉めた。
そういうものなのか。だからあんな、キョトンだったんだな。
私も自分の荷物を担ぎ、お二人を先導…したいけど、なにせここのスタジオも初めまして。お二人の方が慣れていて、さっさか進んでいく。
岩「おはようございます」
ラ「おはようございまーす！」
カメラマン「あ、岩本くん、ラウールくん、久しぶり！」
岩「お久しぶりです」
ラ「今日はよろしくお願いします！」
どんどん挨拶を進めていくお二人…はっ！わたしもご挨拶せねば！
A「初めまして、私新しくSnow Manのマネージャーとなりました、楠Aと申します、今後ともよろしくお願いいたします」
カメラマン「わあ、小さいマネージャーさん！丁寧なご挨拶痛み入ります、こちらこそよろしくお願いします」
A「まだ右も左もわからなくて、私がご迷惑をおかけするかもしれませんが何かありましたら何なりとお申し付けください」
カメラマン「初めなんてそんなもんだよー！頑張ろうねー！」
ここにも優しい人が１人…凄いな、いい人の周りにはいい人が集まるんだろうか…
1本目はテレビ誌。監督とかはいなくて、カメラマンがシチュエーションも全部考えて撮って…で、ライターさんがインタビューして…って感じらしい。
今回はお料理なのかな。キッチンスタジオみたいになっていて、材料が用意されている。五目あんかけ焼きそばかなぁ…
カメラマン「すごいな、材料見てわかるんですね」
A「えっ、口に出てました！？」
カメラマン「めっちゃ出てました笑」
A「ああああ」
カメラマン「楠さん面白いですね笑」
A「最近よく言われます…」
カメラマン「最近笑」
スタッフ「岩本さん、ラウールさん、入りまーす」
スタッフさんの声に振り向くと、岩本さんは白いシャツに黒のパンツ、ラウールさんは黒シャツに黒のパンツをスタイリッシュに着こなしている。２人ともシャツインされていて、足の長さは際立つ。
手にはメンバーカラーのエプロン。なるほど、エプロンを付けるところから撮るのかな。
ラ「Aさん！どう？似合います？」
岩「こら、ラウ、走るな」
A「お二人ともよくお似合いです…？」
あ…あれ…？
A「ラウールさん、ちょっと近くに来てもらっていいですか…」
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作者名：まめ
| 作成日時：2022年11月1日 21時
