がんばる。 ページ26
樺「楠さーん!」
A「あっ!樺さん!」
樺「1人で大丈夫だった?」
A「なんとか…メンバーの皆さんがうまいこと進めてくれましたし、片付けなんかは事務所のスタッフさんも助けてくれました」
樺「えっ…僕が1人でやってるときは誰も手伝ってくれないじゃんー!」
スタッフ「だってなんか楠さん、小さいから手伝ってあげたくなっちゃう…笑」
樺「ずるいよ笑」
A「ありがとうございます笑」
スタッフ「いえいえ、では失礼しまーす」
ぺこり、とお辞儀をしてスタッフさんが帰っていかれる…いやぁ、本当に助かりました…
チビのいいところは、ちょいちょい誰かが手伝ってくれるところですな。ありがたい。
樺「おっ!椅子もスマホもセッティング完璧!これはもう1人で任せられる日も近いかな」
A「やめてください、心細いです…」
樺「そんなこと言ってたら成長できないからね、どんどんやってみようね」
A「はい…!」
樺「さ、じゃあ皆呼んできて」
A「はい!」
そうよね…いつまでも甘えてちゃいけない。タレント9人を3人のマネージャーで管理してるんだ。1人で出来るようにならないと!
コンコン
A「楠です、失礼します!」
気を引き締め直して待機部屋の扉を開くと、5人分の視線が注がれる。…まだこの感覚にも慣れないけど、これにも慣れないとね!
A「準備が整いましたので、御移動お願いします」
向「はいよーっ!」
阿「元気だな笑」
宮「ありがとう」
岩「手、痛くない?大丈夫だった?」
A「大丈夫ですって笑」
私の手を広げて見つめる岩本さん…は…恥ずかしい…本当この人たち距離感がおかしい!!!
目「岩本くん、それセクハラ」
岩「だってめめ、楠さんさっき、椅子を5個いっぺんに運んでたんだもん」
目「5個笑 やば笑」
私の手から岩本さんの手をすっと離して、背を押して部屋をでてくれる目黒さん。あなたは救世主です…!!
目「Aさん、おはようございます」
A「あっ、おはようございます」
目「メイク落としてきたんでほぼすっぴんですいません」
A「いえ、すっぴんでも顔がよくて何よりです!」
目「何それ笑」
向「めめはいつでも男前やからな!」
目「康二重い、どけ」
向「ええやん!俺とめめの仲やんなー」
目「ははっ」
向井さんにのしかかられながら歩いていく目黒さん。顔がいい。
そしてその距離感は、やはりデフォルトなんですね…
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作者名:まめ | 作成日時:2022年11月1日 21時