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それから私は生活安全課の人に引継がれ、
事情聴取が終わった後は速やかに帰された。

あの後犯人は
例のお巡りさんが走って追いつき現行犯逮捕したらしい。

それ以外その人のことは一切聞けず、
誰なのかも分からないまま私は日常に戻った。

両親には、今まで1人にしていたことをすごく謝られた。

貴「もう大丈夫だから、お父さん。
  ありがとう、心配してくれて。」

豆「お前がいなくなったと聞いた時は本当に心配した・・・。
  自分の娘も守れないようじゃ、警察官も父親も失格だな…。
  Aが無事で帰ってきて本当によかった…。」

これからは定時で帰れるようにするし休みもちゃんと取ると
ワンワン泣きながら言っている。

貴「ありがとう、でも無理はしないでね。

  私、怖かったけど…
  お巡りさんが助けてくれた時、思ったんだ。

  お父さんはこうやって、
  町の人を助ける仕事をしてるんだなって。

  お父さんの仕事、かっこいい。」

助けてくれてありがとうと伝えた。これは本心。

貴「私も警察官、目指してみるよ」

私もお父さんのように、あの時のお巡りさんのように。

誰かのことを助けることができる存在になりたい。

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作者名:さみょん | 作成日時:2023年6月22日 15時

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