拝命書 ページ2
貴「失礼します。」
今日からいよいよ第4機捜に配属される。
拝命書をもらいに、刑事局長の部屋をノックする。
豆「はい、これね。」
貴「ありがとうございます。」
豆「・・・」
貴「?」
豆「・・・」
貴「・・・なんですか」
豆「なんですかじゃないでしょ〜〜!
本当に4機捜でいいの?正気??」
まだ間に合うよ、書き直そうか??とかなんとか言っている
我孫子豆治刑事部長…改め、私の父。
貴「配属部署の希望を提出して、
それが通っただけじゃないですか。」
豆「そりゃ通るでしょうねー!
誰もあんなところ希望しないから!」
貴「でももみ消そうとしましたよね?
刑事部長の権限でー−。」
豆「パパって呼んで!」 貴「ここは家じゃない!」
豆「すみません」
豆「…だって、
あんな危険なところに大事な一人娘あずけたくないよ〜。
父さんの気持ちも分かるだろ?」
貴「もう子供じゃないんだから大丈夫だって。
それに桔梗隊長が復活したんだから、
一緒に働く最大のチャンスだったんだもん。」
メロンパン号陰謀論騒動で移動になった桔梗さんが
また1機捜と4機捜の隊長として戻ってくるそうだ。
そして、警察庁に異動になった人のポストがあき
私にとってはあこがれの隊長と働く絶好の機会だったのだ。
貴「とにかく、私は大丈夫だから!!
あと、職場で父親ヅラやめてよね!!」
そう言って部屋から出ていったけど
『 我孫子 A 』
貴(やっぱりこの苗字は目立つよなぁ…。)
なんて、拝命書の名前を見て思ったりもする。
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作者名:さみょん | 作成日時:2023年6月22日 15時