１.ニャーさん ページ2
『ど、どうしよう…』
どなたか助けてくれませんか…。
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休みの日。大きい公園のある都内まで出てきた。首から愛機のSONYちゃんをかけて、犬の散歩をしている人や走っている人を横目に見ながら何を撮ろうとも決めず歩いている。
散歩コースから少し外れたところにあるベンチを写真に収めてから、そのベンチに腰掛けた。
『は〜歩いたぁ！天気もいいし、良かった』
冬なのに暖かくて良かった。歩きながら撮った写真を見返してから、自販機で買ったお茶を飲む。
この構図最高だなとか、この色味にして良かった。ピントぼやけてる！と一枚一枚確認していたら、ナァと鳴き声が聞こえる。
『ニャーさん！可愛いー♡人懐っこいね？』
足元にいたネコは靴に頭を擦り寄せてくる。人に慣れているのか逃げる様子もない。耳がカットされてるから地域猫かな？
可愛さをカメラに収めた。カシャっという音に反応したのか、ネコは顔を上げるとベンチに飛び乗りあたしの膝でくつろぎ出した。
待って！？めっちゃ可愛い！どうしよう！
膝で丸くなるネコの可愛さにまたカメラで収めていく。動かないし暖かいからかネコはすぐに熟睡しだした。しばらく撮っていたが、ふと、あることに気づいた。
これ、動けなくね？
まあ、そのうち起きるだろうと持ってきていた小説を読みはじめた。
日が傾き出した頃。小説もキリのいいところまで読み切ってしまった。ネコは…まだいる。
『あのー…そろそろ降りてくれませんか？』
返事はない。
『冬は寒くなるのが早いんだよ？』
動かない。
『そろそろお家に帰りたいなーって…』
耳すら動かない。
『ニャーさん…！お願いだから降りてぇ…！』
そろそろ寒いな…！
誰かこの子を降ろしてくれ…！可愛すぎて降ろせない！
「あの…大丈夫ですか？」
助けが来た。
男性の声がかかった。助けが来た、と上を見上げると座ってるから余計に高く感じる身長。逆光とマスクで顔はよく見えない。
『あ、あの、ニャ…ネコが降りてくれなくて…可愛すぎて自分で降ろせないんで、すみませんが降ろしてくれませんか…？』
「ああ、それでずっと降ろさなかったんですね」
見られてた…！恥ずかしい！ショックを受けていると膝の重みがなくなった。男性がネコを抱いて喉元をくすぐっている。
気持ちよさそうに目を瞑り、ゴロゴロと音も聞こえてくる。
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みか(プロフ) - ご返信ありがとうございます…！まさか返信していただけると思っていなかったのでとても嬉しかったです…！こちらの作品はもう更新されないのでしょうか…？ (2021年7月8日 23時) (
レス) id: 4d9706afed (このIDを非表示/違反報告)
Akira(プロフ) - みかさん» 初めまして！コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです…！！コメントも遅くなってしまいすみません！これから更新頑張っていくので、応援のほどよろしくお願いします！！ (2021年3月21日 20時) (レス) id: 50ad99086e (このIDを非表示/違反報告)
みか(プロフ) - はじめまして、素敵な夢小説ありがとうございます！私は駒田航さん推しなのでありがたいです… これからも応援してます、更新気長に待ってます！ (2021年2月22日 23時) (レス) id: 4d9706afed (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2021年1月2日 10時
