本当の彼を知るのは(2)

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ホテルに戻り、ルームサービスで食事を済ませ、シアタールームで映画鑑賞。家でも出来る事だけど、2人きりというだけで何でも新鮮だった。

ラブシーンになると少しソワソワしている翔平が可愛くて、手を握ると大量のキスが降ってきた。

「、、、映画は？」
『それよりこっち。』そう言って私の手を引いて、着いた先はバスルーム。


『その気になっちゃった？』悪戯な笑顔でこっちを見る。
『久々に2人で一緒にお風呂も入りたかったんだよね。』
「確かに、久しぶりだけど、、体型崩れちゃったし明るいしヤダよ。」
『何言ってんの、Aは綺麗だよ。今もずっと。』

きっと翔平は本心で言ってくれている。聖子さんの言う通り、ずっと女として見てくれる男性は多くないんだろうし、私は幸せ者だな。


翔平の身体もすっぽり収まる大きな浴槽に、一面の泡。
『これなら恥ずかしくないでしょ？あっち向いてるから。』
「わー！めっちゃ泡泡！！」
泡風呂にテンションが上がって飛び込んだ。

『ハハハッ、子供じゃん。笑 おいで。』
翔平の前に座って、後ろからハグされながら今までのこと、これからの事を沢山話した。幸せで、愛しい気持ちが溢れて振り向いてキスをする。


『あー、スイッチ入っちゃった。こっち向いて。』
ひょいと持ち上げられ、裸のまま向き合った。

ーーーー
※続きはDespacitoで！




散々燃え上がった情事後のベッドの上。いつもは真宙が居る寝室に移動してさっさと眠る事が多いけど、今日は2人きり。久しぶりに裸のまま抱き合って、余韻に浸る。

『こうやって裸のままくっついて話すのいつぶりだろうね？』
「ね、本当久しぶりだね。何か新鮮でちょっと照れちゃうね。」


『結局いざ寝るってなると、俺この枕で寝ないとだし雰囲気も無くなっちゃうし、いつもごめんね。』
特注の枕で眠る翔平にくっついたまま眠る事は出来ない。

「ううん、あのね、私は私の存在のせいで翔平が翔平の為にベストを尽くせない事が一番嫌なの。だからそんな事で謝らないでいいの！」
『はぁ〜、ありがとね。本当好き。本当Aと出会って結婚出来て良かった。まじで感謝してる。』
「私も翔平と結婚出来て本当に幸せだし、大切にしてくれてありがとうっていつも思ってるよ。」


久しぶりの2人きりは改めて出会えた奇跡を振り返り、本当に幸せな時間だった。ご両親に感謝しなきゃね。

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