22 ページ24
〜大谷side〜
目覚ましが鳴り、眠たい目をこすりながら横に居るAを抱きしめようと手を伸ばす。
『っ？！』
Aの姿が無く飛び上がる。部屋中探してみるけど、Aの香り以外何も残っていなかった。
ふとテーブルに目をやると置き手紙が残してあった。
「翔平へ
お別れをするのが辛いから、先に出て行く事許してね。
って、別れるわけじゃないんだけど。笑
なるべく早くこっちに来れるように頑張るから、
翔平もいつも通りの翔平で頑張ってね。
A」
しばらく会えない分抱き締めてチャージしたかったけど、きっとそうすれば離せなかっただろう。
目覚めた時から居ないお陰で、Aに出会う前のような感覚もあって不思議だった。こういうところまでAはお見通しなんだろうな。
〜Aside〜
空港に着いた頃、翔平からLINEが入った。
『手紙ありがとね。気を付けて帰って、着いたら連絡入れておいて。待ってるから、お互い頑張って耐えよう。』
珍しくワガママを言って来ない翔平に、こっちが寂しく感じてしまう。
長いフライトを終え、飛行機はいわて花巻空港に着いた。
そう、翔平のご両親に会いに行く。翔平の代わりに優勝報告と、婚約の挨拶に一足先に会う約束をしていた。
空港には翔平のご両親が迎えに来てくれて、そのまま実家にお邪魔することになった。
『ホテル取っちゃったの？うちに泊まれば良かったのに！』翔平のお母さんが言う。
「いえ、そんなの厚かましすぎます。ご挨拶させて頂けるだけでありがたいです。」
『そんな事言わずに、食事だけでもしていってね。』
「ありがとうございます！」
翔平の実家に着き、改めてご挨拶させて頂いた。何度かテレビ電話でやり取りしていたお陰で、すぐに打ち解けられた。
翔平が使っていた部屋に案内してもらったり、卒業アルバムを見せてもらったり、楽しい時間を過ごした。
夕飯になるとお姉さんとお兄さんも帰って来られ、賑やかなムードで話が弾んだ。
母『翔平もここに居たら良かったのにね。』
A「そうですね、久しぶりにお兄さん達にも会いたがっていました。」
姉『でも本当ビックリしたよ！翔平、ほんっとに女の子に興味なくてちょっと心配してたくらいなの。彼女が出来たと思ったら結婚なんて。まぁ、らしいっちゃらしいよね。』
兄『昔っから言ったら聞かないからな。』
暖かく迎えてくださって、この人たちと家族になれる事が幸せだ、と心から思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1282人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぐりーんぴーす(プロフ) - パスワード申請のコメント沢山ありがとうございます！まだ一つも更新できていないので、更新出来たらパスワードも発表させて頂きます！もうしばらくお待ちください🙇♀️ (2023年4月15日 16時) (
レス) id: 0912ae23e6 (このIDを非表示/違反報告)
チナツ(プロフ) - 初めまして！いつもニヤニヤしながら読ませていただいてます🙇♀️💗続編も楽しみにしてます！！…番外編ともみたいのですがパスワード教えていただいてもよろしいですか？？よろしくお願い致します！ (2023年4月15日 15時) (レス) id: c88fd39be4 (このIDを非表示/違反報告)
由美(プロフ) - 初めまして！WBCロスに陥いら中、素敵なお話で癒されております。続編も楽しみにしております番外編のパスワード…教えて頂けませんか？よろしくお願い致します！ (2023年4月15日 14時) (レス) id: 2538f5f71a (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーんぴーす(プロフ) - 上腕二頭筋さん» ありがとうございます😭俄然やる気出ました💪番外編考えてるので待ってていただけると嬉しいです！ (2023年4月14日 23時) (レス) id: 0912ae23e6 (このIDを非表示/違反報告)
上腕二頭筋(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました😭💗主さんが書かれる優しくてお茶目で夢主にだけ雄丸出しな大谷さんが好きすぎて鼻血とまりません笑🙈主さんの気が向いたらぜひ番外編や、新しい他のお話も読みたいです🥹 (2023年4月14日 22時) (レス) id: 8d53b8887f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぐりーんぴーす | 作成日時：2023年3月30日 16時
