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A:どこにあったって、身に覚えがあんの?
ついつい強くなる口調
廉:連絡もらってて探してたねんそれ
A:連絡って、、どういう事なの?見ればわかるよ女物だよね
廉:そー、女物
多分お偉いさんが連れてきた女が勝手に俺の服に入れたんやと思う
なんで、そんなにスラスラ言えんのよ
申し訳なさそうな素振りもなく、顔色も変えずに話す廉に
無性に腹が立って
廉が話す言葉なんて全然頭に入ってこない
廉:なぁ、言っとくけど全然そんな間柄ちゃうからな?名前も知らん女やわ
きっと私の発言に棘があるのを感じて、
次第に廉の発言にも棘が増す
廉:は?疑ってん?
正直言うと,そんな言葉は信じられない
信じれるわけが無い
A:ごめん、もう帰る
なぁ待てって、って掴む廉の手を振り解く
廉:勝手に自分の中で片付けんなよ、なぁ
A:信じられるわけない、よ、!!!
廉からもらったLVのブレスレットを外し、強く言い切った
勢いよく廉の部屋を出たはずなのに、出た途端涙が止まらなくて視界が霞む
あぁ、私完全に嫌われたかも。
掴まれた手首についてた大切なブレスレットも置いてきちゃった
もういいや、元から愛想尽かされてたかもしれないし
廉と一緒になれて、自分の事も好きになれてたんだけどな
やっぱり住む世界が違うんじゃん
こんな綺麗で立派なマンションのエントランスを泣きべそかいて歩いてるの、きっと私くらいしかないない
?:あの、だ、大丈夫っすか、?綺麗な顔が台無しっす、、よ!
なんだ,このわんこみたいな人
って、、え?
もしかして岸さん!?
優太:えぇ、俺のこと知ってんすか!?!いや泣いてるお姉さんの事気になっちって、!
やばい声に出てた
会ったこともないし、廉から話聞いてたくらいだったから
そうだよね、岸さんは私の事わかんないよね
知られてなくて安心した
優太:詳しく聞いちゃいけないってか、聞かないっすけど、泣きたい時は泣けばいいっと、俺は思うっす!笑
って、何言ってんだろ
全然慰めてねぇ、俺だせー
なんてボソボソ言う岸さんはすごくキラキラして見えた
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作者名:m | 作成日時:2020年10月18日 18時