【東カニ】【イベント進行】 (ページ2)

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開幕ページ2

▼渋谷スクランブルスクエア。

20時。渋谷スクランブルスクエアを始め、スクランブル交差点付近の複数のビル壁面デジタルサイネージから、結界展開と同時に映像が流れ始める。

「＿＿＿＿ごほん。おい聞けお前らぁ。まー今日の渋谷の盛り上がりじゃスクランブルスクエアに注目はしねえよな。ま、見てねぇやつが悪いってことで。はじめまして。俺はシステム管理者の下上創克だ」

流れる映像の中には、白と緑の髪をした特徴的な青年。青年の背景は真っ黒で、何の手がかりもない。

「お前らデスゲームって分かる？それだよそれ。今からやるから。受け入れ難いかもしれねえが現実だし、とっとと適応した方が生き残れるぜ」

青年は落ち着いた口調でそう説明する。
この青年が、今から始まるデスゲームとやらのゲームマスターと言ったところだろう。
ゲームマスターと言えば、ハイテンションだったり途端に癇癪を起こしたりがデスゲームの定番だが…見た目よりも精神年齢はもっと上なのではないかと思えるほど、このゲームマスターは落ち着いている。

「このゲームのプレイ時間はだいたい4時間だ。ルールは簡単。【TARGET】を殺せ。4時間後(0時)の時点で【TARGET】を全員殺せてなかったら…逆に【TARGET】じゃないお前らの半数を殺す」

ゲームマスターは、4時間後に【TARGET】が全員死んでいなかったら、【TARGET】ではないプレイヤーの半分を殺すと言った。つまり渋谷人口の半分。本日は『渋谷ハロウィン』だ。10万人以上の人間が死ぬだろう。

「信じられないか。ならよくあるやつをやろう。とりあえずひとり殺してみるとか」

ゲームマスターが誰にしようかな、と液晶越しに呟く。ゲームマスターはくつくつと笑いながら言う。

「嘘だよ。これ生配信とかじゃないし。でもこれから始まることは本当だから受け入れな。ゲームは俺も手伝うよ。とりあえず説明するからちゃあんと聞けよな」

と。ゲームマスターはあなたたちに特殊設定を説明し始めた。