偽れない気持ち ページ5
NA「明日には帰ると思うよ。」
OM「だから！居場所を言えよっ！」
NA「待てばいいの。」
OM「はっ！？待てるかっ！あんな熱で一人で出歩いてるって言うのかよっ！？」
熱…？
それって…
Aさんの話か…？
それに…
登坂さんのこの取り乱しよう…
一体…
NA「とにかく、Aは心配いらない。じゃあな。」
OM「あっ、ナオトさんっ！？おいっ！」
プツッと切れた電話。
すぐにかけ直す。
プルルル…
OM「ふざけんなっ…。心配すんなって…大丈夫ってなんだよっ！」
留守電に変わってもまたかける。
プルルル…
その度にコール音が呼ぶのに応答されない。
OM「そんなに俺じゃ不満かよ…。俺だって真剣に考えてっ！！」
一人イライラを吐き出しながら、ナオトを呼び続けてテーブルの前を行ったり来たり。
KZ「あの…登坂さん…？」
頭の中を埋めるイライラに割って入った声にハッとした。
完全に忘れていた壱馬の存在。
OM「悪いな…。話はまた今度…。」
現実に一瞬戻った頭は、またナオトに繋がることに必死になる。
KZ「あのっ！」
OM「何…？」
携帯を耳に運んだり下ろしたり。
KZ「Aさんに何かあったんですか…？」
OM「壱馬には関係ない…。もう今夜は帰れ…。」
見向きもせず、続けるコール。
関係ない…？
どんなに頑張っても…
俺はあなたにはなれないから…？
どんなに頑張っても…
俺はあなたのまがいものだから…？
よく言われたよ…
臣ちゃんみたい…
って…
それが嬉しかった…
俺はあなたに憧れて…
あなたのようになりたいって…
それを目標にして来たから…
けど…
北人に言われて分かった…
見た目をどんなに似せても…
この心の中にある気持ちは…
俺のもの…
例え俺があなたに一生勝てなくても…
俺は…
あの人が……
"Aさんが好き。それでいいじゃん。"
KZ「関係ない事ない…。」
携帯をいじる手が止まる。
ゆっくり持ち上がる視線。
KZ「あの人に何かあったんなら…教えてください…。」
ギュッと握りしめた拳。
KZ「俺は…あなたを尊敬してる…。強烈に憧れて…ここまで辿り着いた…。だけど…。」
だけど…
もう好きになっちゃったんだ…
KZ「俺は……Aさんが好きです…。」
一瞬で変わる。
臣の表情。
KZ「だから…帰りません…。」
ようやく静かになった携帯を見下ろすナオト。
直己はその傍で、やっぱり小さなため息をついていた。
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ゆい(プロフ) - 更新お疲れ様です！ヤバいです！壱馬がどんどん動き出しててドキドキしてます！ (2019年5月28日 1時) (
レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - ゆいさん» わーごめんなさい！段々物語が動いていくので楽しみにしててくださいね！ (2019年5月25日 8時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - いいとこで終わってしまいました（涙）続きが気になります(〃ω〃) (2019年5月24日 23時) (レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - ゆいさん» 二人とも諦めちゃダメ！って思いながら書いてます。いつも読んでくれてありがとう。 (2019年5月23日 6時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - りなgさん» 強引ですけど、ホントに好きな人からのサプライズだったらこんな嬉しいことはないんですけどね。 (2019年5月23日 6時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年5月17日 20時
