教訓 ページ10
朝から長い打ち合わせ。
一息つけたのはお昼を少しすぎた頃。
RU「あーっ！ずっと座ってんのしんどっ！」
HT「身体がバキバキ。」
みんなして立ち上がると、身体を曲げたり伸ばしたり。
その中で一人。
ずっと携帯を握りしめている玲於。
"会いたい…傍にいて欲しい…"
そのメッセージを、ただボーッと眺めていた。
ポン、と叩かれた肩。
顔を上げる。
AL「大変だったんだって？」
RO「え。」
RY「Aさん、具合どう？」
RO「あ、うん。大丈夫。退院したよ。」
RY「そっか。良かった。」
ニッコリ微笑む涼太。
亜嵐は椅子を引っ張って隣に座った。
AL「その後どうよ。」
RO「どうよって？」
トントンと自分の胸を叩いてみせる。
AL「ここのモヤモヤ。」
RO「あぁ…うん、まぁ…。」
AL「認めたら軽くなったろ？(笑)」
好きって言葉にするだけで…
温かい唇に触れるだけで…
確かに軽くなる…
けど…
モヤモヤやイライラが軽くなった分だけ…
今度は不安が募ってく…
明日が来ても…
俺を好きだと思ってくれる…？
明後日が来ても…
また会いたいと言ってくれる…？
その次の日も…
またその次の日も…
これから先もずっと…
俺はAに触れられる…？
近くなればなるほど…
そんなことばかり考えるんだ…
涼太と亜嵐は顔を見合わせた。
テーブルに腰を乗せる。
RY「明日がどうなるかなんて…誰にも分からない。」
RO「え？」
RY「今日が幸せでも、明日が幸せとは限らない。」
AL「涼太？」
突然意味深な言葉。
RY「永遠なんてない。人はいつか必ず死ぬ…。」
今度は玲於と亜嵐が顔を見合わせた。
RY「俺の教訓。」
AL「何その重たい教訓は(笑)」
RY「でもだからこそ、今が大事なんだ。でしょ？」
RO「今が…大事…。」
RY「明日失ってしまうと分かっていたら、今日をもっと違う日に出来たかもしれない。」
明日こそと思っていたことが…
叶わなくなると分かっていたなら…
今日出来たかもしれない…
RY「悩んだり、落ち込んだりする暇があるなら、一つでも多くのことを今日という日にやっておく。明日、出来なくなっても後悔しないために。」
涼太は穏やかに笑う。
RY「羨ましいよ。」
RO「何が…？」
RY「素直に人を、好きだと言えることが。」
俺にはもう出来ない…
例えどんなに後悔を積み重ねても…
無くなってしまったものは…
決して戻らないのだから…
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ゆい(プロフ) - 更新お疲れ様です！ヤバいです！壱馬がどんどん動き出しててドキドキしてます！ (2019年5月28日 1時) (
レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - ゆいさん» わーごめんなさい！段々物語が動いていくので楽しみにしててくださいね！ (2019年5月25日 8時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - いいとこで終わってしまいました（涙）続きが気になります(〃ω〃) (2019年5月24日 23時) (レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - ゆいさん» 二人とも諦めちゃダメ！って思いながら書いてます。いつも読んでくれてありがとう。 (2019年5月23日 6時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - りなgさん» 強引ですけど、ホントに好きな人からのサプライズだったらこんな嬉しいことはないんですけどね。 (2019年5月23日 6時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年5月17日 20時
