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お守り ページ50

RO「A!A、待ってよ!」


ツカツカ歩いて行くAを追いかける玲於。

細い腕を引いてようやく止まる足。


RO「入れなよ。ペースメーカー。」

「いらない…。」

RO「どうして?」

「いらないっていったらいらないの!」


振り払う玲於の手。

困った顔で息を吐く玲於。


RO「A。」


再び掴む腕。

行く手を遮るように、Aの前に立った。


「これ以上その話するなら。」

RO「違うよ。」


ガサゴソと探るポケット。


RO「これ。」

「何…?」


小さな白い袋。

日光と書かれていた。


RO「ロケのお土産。」

「お土産買って来てくれたの!?ありがとう!」


カサカサと封を開ける。

そっと取り出せば、中から出てきたのはお守り。


家内安全


と銘打たれていた。

プッと思わず笑うA。


RO「な、なんだよ。せっかく買ってきたのに笑うことねーだろ…。」

「だって(笑)」

RO「あー!もういいよっ!返せっ!」


取り返そうとする玲於。

細い腕を伸ばして、玲於の手から逃げるA。


「やだ。もう貰ったもん(笑)」

RO「撤回!却下!笑われんなら買ってこなかった!」

「笑ってない。喜んでるのっ!(笑)」

RO「嘘つけっ!」


じゃれついてるようにしか見えない二人。

ふと、バランスを崩すAの細い身体を抱きとめる。


RO「おっと…。」


流れに身を任せて、落としたキス。


私の病気のこと…

気にしてくれて買ったお守りが…

家内安全なんて…

玲於くんのそういうとこ…

大好き…


チュッと音を立てる唇。

鼻先の触れ合う距離で見つめ合う。


RO「ごめんな…。なかなか来てやれなくて…。」

「おかえり。」

RO「ただいま。」


微笑みを交わし合うと、Aの体制を整える。


RO「あー…忘れてた…。」

「え?」


リュックを下ろすとまたガサゴソし出す。

さっきと同じ袋。

一つ引っ張り出してAの手に乗せた。

と思えば、次から次へと出てくる。


全部で七つ。


「もしかして……全部…家内安全…?」

RO「さぁ…。」


Aは1つずつ中身を引っ張り出した。


交通安全…

学問成就…

安産祈願…

恋愛成就…

開運祈願…

魔除け…


「……全部違う。」

RO「ま、まぁ…そんだけ制覇してりゃ…大丈夫だろ…。」

「そういう問題なの…?」

RO「ようは気持ちって事で…いいんじゃねーか…?」



玲於とAは顔を見合わせると、クスッと笑い合った。

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設定タグ:GENERATIONS , 佐野玲於 , EXILETRIBE   
作品ジャンル:恋愛
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りな(プロフ) - もどかし過ぎて辛いです(泣)何が正解なのか…。龍友くん何をする気なんだろう… (2018年11月15日 0時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mamario | 作成日時:2018年11月14日 20時

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