朝日 ページ36
MD「ほら！みんな！そんな顔してないでっ！」
HT「今そんな気分になれます…？」
MD「なれなくてもするんだよっ！」
龍友は重たい腰を上げた。
RU「せやな。しよか。パーティーの話。」
HT「龍友くんまで…。」
こんなことになっても尚…
理解出来ない…
年を越せない…
それが…
どんな事を意味するのか…
いや…
正確には…
受け入れられない…
なのかもしれない…
RY「亜嵐くん、マネージャーに話してくれた？」
AL「触ってはおいたよ。」
RU「もう返事を待ってられんな。」
YT「強行する？」
RU「それしかないな。」
隼は少し不満そうな顔をした。
HT「ねぇ。もう少しさ、玲於の気持ちも考えてあげてよ。」
RY「考えてるよ。」
HT「考えてないじゃん。パーティーなんて、したがる訳…。」
RY「したくなくてもするんだ…。」
HT「したくない事をして楽しいはずがっ。」
RU「隼。」
龍友は腕を組む。
RU「俺らにしてやれることをするんや…。」
楽しいかどうかは…
もうこの際関係あれへん…
ただ…
してやりたい事を…
してやりたいように…
片っ端から…
ありったけ…
RU「じゃなきゃ…僕らにも後悔しか残らん…。」
口にしても気が乗らないのは同じ。
みんなはまた、椅子に腰を落とした。
SI「……佐野くん。」
RO「栞…さん。」
立ち上がる玲於。
栞は玲於に深く頭を下げた。
SI「迷惑かけて…ごめんなさい…。」
RO「迷惑なんて…。俺はただ…。」
SI「みなさんにもお詫びしてきますね…。」
頭を上げる栞は、フラフラとICUを出て行く。
カツン…と靴音が立つロビー。
近付いてくる栞に立ち上がる。
AL「栞さん…。」
玲於と同じように、栞は深々頭を下げた。
SI「申し訳…ありませんでした…。ご迷惑…おかけしました…。」
いつまでも上がらない頭。
小さく震える肩。
龍友はそっと手を添えると、栞を優しく抱きしめた。
RU「いいんすよ…。僕ら誰も…笑ったりしませんから…。」
込み上げるもの。
たくましくて温かい感触が溢れさせる。
響き渡る泣き声。
こんな時…
無力だと感じる…
消えていくと分かってる命を…
引き止めることが出来ないなんて…
悲しんで泣いている人を…
ただ…
抱きしめてあげることしか…
出来ないなんて…
いつの間にか雨は上がり、外は明るい光が射し始めていた。
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りな(プロフ) - もどかし過ぎて辛いです(泣)何が正解なのか…。龍友くん何をする気なんだろう… (2018年11月15日 0時) (
レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamario | 作成日時：2018年11月14日 20時
