オフ ページ20
翌日。
GENERATIONSは完全にオフ。
午前中。
自分の部屋を出てAの部屋の前に立った玲於。
周りの事なんか気にしないで…
Aの為に…
今を…
RO「生きる…。」
隼の言葉を繰り返して押そうとしたインターホン。
その瞬間。
突然開いた扉。
RO「うわっ！」
「わっ！」
部屋を出ようとしたAと鉢合わせた。
RO「び…びっくりした…。開けるなら開けるって言えよ！」
「いるかどうかも分からないのに言えるわけないでしょ！？」
お互いに驚きが勝って言葉尻が強くなった。
RO「どっか…行くのか？」
「え、あ…。玲於くんこそ…。何か用事があって来たんでしょ…？」
RO「いや…。今日一日オフでさ…。よかったらその…一緒に出かけねーかなと思ってさ…。」
「えっ、ホント！？」
パァッと表情が明るくなった。
「コンクールの衣装、一緒に選びに行ってくれないかなーって思って出るとこだったの！」
RO「コンクールの衣装？そんなもんあんの？」
「まぁ、平たく言うと発表会だからね。一応みんな綺麗な衣装着るの。しかも毎年違うもん。」
RO「ふーん…。用意とかしてくれねーんだ？」
「してくれないわよ…。お金かかって仕方ないけど、もう今年で終わりだしね。」
RO「あー卒業か。」
「そっ。で、なんか素敵な衣装、玲於くんに一緒に探してもらいたいなーって。」
微笑んで、恥ずかしそうに頬を赤くした。
大事なのは…
突き放すことじゃなくて…
同じ時間を…
たくさん共有する事だよ…
Aの頭にも涼太の声が流れていた。
RO「コンクールの衣装なんて良く分かんないけど、じゃあ、行きますか？」
「お願いします(笑)」
パタンと扉が閉まるのを聞いていた栞。
楽しそうな声に思わず微笑んだ。
物事は…
頭で考えるより…
ずっと単純に出来ている…
ただそれを…
毎日迫り来る現実が…
難しくしてしまってるだけ…
ソファに腰を下ろして、湯気のたつマグを手に取った。
病気だと知らされた時…
ダンスが出来なくなっても…
あなたは泣き言一つ…
私に言わなかった…
いつも前を向いて…
背筋を伸ばしていた…
あなたは…
私のためを思うのかもしれないけど…
私は…
あなたがあなたの為に…
心から幸せだと思えることに…
時間を費やして欲しいと…
心から願ってる…
視線を投げたAの部屋。
机の上には幼い顔の玲於との写真。
佐野くんなら…
きっと…
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りな(プロフ) - もどかし過ぎて辛いです(泣)何が正解なのか…。龍友くん何をする気なんだろう… (2018年11月15日 0時) (
レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamario | 作成日時：2018年11月14日 20時
